カナダ在住のGO.com管理人-Kenが北米MMAの香りを日本に届けるコラムコーナー。今回のテーマは東海岸のギャングスター――ホルヘ・マスヴィダルと『スカーフェイス』です。


襟元を大きく開けた真紅のシャツ、ホワイトのダブルスーツ。いつもと変わらぬフランクなスタイルで現れたネイト・ディアスとは対照的に、派手な出で立ちを身にUFC 244 の会見場へやってきたのはホルヘ・マスヴィダルだ。ご存知の方も多いだろうが、この衣装は1983年に公開されたギャング映画『スカーフェイス』に登場するアル・パチーノ扮する主人公、トニー・モンタナを真似たものである。

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いくらこの映画がギャングを扱った映画とはいえ(マスヴィダルはネイトとの試合が組まれる一連の流れで、”East Coast Gangstar” 「東海岸のギャングスター」と呼ばれている) 、彼は何の理由もなしにこの衣装を選んだわけではない。「マスヴィダルの人生のゴールはこの主人公のようになること」と、彼のPR担当者が明かしていることからもわかるとおり、これは彼の理想を表す一つの自己表現なのだ。しかし、その真意を探るには彼の生い立ちを遡る必要がある。

9月25日に公開されたMMAジャーナリスト、アリエル・ヘルワニとのインタビューでは彼の知られざる過去が多く明かされた。

マスヴィダルはキューバ人の父、ペルー人の母の長男としてフロリダ州マイアミに生まれた。マスヴィダル本人に「親父の人生に比べれば、俺の人生なんて公園の中を散歩してるようなもんだ」と言わしめた父の人生だが、彼の父は幼いときにキューバを脱国、その後ラテンアメリカを渡ったあと14歳でアメリカに移り住んだ。
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https://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1828791

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