閉じる
閉じる
×
RIZIN実況解説でおなじみ、伝説の女子格闘家フジメグこと藤井惠さんが大興奮の年末格闘技をあらためて解説!(聞き手/松下ミワ)
【1記事から購入できる関連記事】
・【フジメグ15000字】藤井惠インタビュー「あの頃の女子格闘技は“この先”がずっとなかったんです」
・浜崎朱加×アミバ……雷神女王と女マネージャー(?)の女子格対談!
・ストリートファイト出身のヤバい女子格闘家!! 山崎桃子インタビュー
・元祖・女子総合格闘家 高橋洋子がジョシカク黎明期を語る
・浜崎朱加×ジェシカ・アンドラージ「格闘技を続けない理由なんか、どこにもない!」
――フジメグさん! 今回の年末の女子格闘技は本当に凄い試合だらけでした!
フジメグ いやー、ホントに凄かったですねえ。私も解説ながら気持ちが入りすぎてしまって。ドッと疲れが出たせいか、いま若干風邪ぎみです(笑)。
――集中しすぎていたあまり(笑)。本当にお疲れさまです!
フジメグ でも、それ以上のものを見せてもらったと思っているので、心は温まってますよ!
――そんなフジメグさんにまずお聞きしたいのは、やはりハム・ソヒvs浜崎朱加の一戦です。これ、とんでもない試合になりましたが、率直に判定はどっちだと思いました?
フジメグ うーん、あれは本当にお互いに凄くしのぎを削って出し切った試合だったと思うんですけど、試合が終わった瞬間は「ギリギリで浜崎が勝ったかな?」 と思いましたかね。でも、RIZINの判定はラウンドマストではないですし、文句がつくような判定ではなく。実際の判定も2-1だったし、本当にどっちが勝ってもおかしくない試合だったと思います。
――それに2人ともいままでにない気迫が見られたというか。
フジメグ そう、ハムちゃんがあそこまで気持ちを乗せて戦うことってあんまりなくて。もちろん倒せるパンチは持ってますけど、基本的にハムちゃんは様子を見ながら戦うタイプなのでね。そのおかげで、浜崎も自分からかなりガツガツ打撃を出していたし、浜崎のこういう試合展開ってなかなか見れませんからね。
――というか、浜崎選手の鋭い打撃にビックリしました!
フジメグ まあ浜崎の場合って、ああいう打撃を出す前にテイクダウンをして極めてしまう試合が多かったので。
――つまり、いままでの試合は打撃を出す前に決着がついていたということなんですね。
フジメグ 決して余裕を持って戦っているということではないんですけど、結果的にそういう試合が多いです。でも、私は浜崎のそういう潜在能力というか、それは昔から見えていた部分なんですけど、引き出し方がわからないし、本人も気づいていない。それをやっと引き出してくれたのがハムちゃんだったということです。
――相手がハム・ソヒだったからこそ!
フジメグ だから、浜崎本人も「え? そんなに打撃が凄かったですか?」という感じなんですよ(笑)。あの人、本当にそういう感じで。
――自覚がないんですか(笑)。
フジメグ 自分がどれだけの力を持っているかはわかってないですね。でも今回、私が思っている浜崎の力というのが出せたし、何万人もいる前で力を出し切って戦えたという部分で凄く感動しました。もしかしたら、そういうものを出さないまま引退していたかもしれない……今回は自分の能力をちゃんと知ることができたと思うので、次の試合は凄いことになると思います。ホント、あの人は引き出しだらけで、まだ整理しきれてない人ですから。
――試合後のコメントで浜崎選手は「打撃でもいける」とおっしゃっていて、最初から打撃でいく予定ではあったんですね。
フジメグ そう、いけるはいけるんですけど、思っている以上にいけたということでしょうね。
――ただ、浜崎選手は「たった一つのミスでこうなってしまった」ともおっしゃっていて。それは、具体的にはどういうミスだったんでしょう?
フジメグ 浜崎の言うミスというのは2ラウンドの三角で固められた部分だと思うんですけど、なぜ固められたかというと、1ラウンド目の打撃の勢いのまま気持ちが前のめりになりすぎちゃったせいだと思います。
――1ラウンドがうまくいきすぎた。
フジメグ あそこで前に突っ込みすぎないで、普通に上からパウンドを取ったり、パスの仕掛けをしたりすればよかったんですけど、ちょっと勢いがありすぎてしまった。それがワンミスにつながったということだと思います。
――そこをハム選手も逃さなかったわけですね。
フジメグ やっぱりイージーな相手じゃないので、ハムちゃんもその瞬間を逃さず、もう必死でしたよ。2ラウンド終わったあと、ハムちゃんも三角を極めていた足がフラフラだったじゃないですか。本当にあれぐらいの選手になるとワンミス、一回のミスで勝敗が変わってくる、それを取り戻せないというのがあるので。
――そんなハム選手も、判定には驚いた表情を見せていました。
この続きと、RIZIN大晦日、サイモン・ケリー、鈴木秀樹×阿部史典、新日本ドーム…などの1月更新記事が550円(税込み)でまとめて読める「12万字・記事23本の詰め合わせセット」はコチラ
この記事の続きだけをお読みになりたい方は下をクリック!1記事85円から購入できます!
この記事は有料です。記事を購読すると、続きをお読みいただけます。
入会して購読
この記事は過去記事の為、今入会しても読めません。ニコニコポイントでご購入下さい。