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Dropkick
アメリカのインディプロレスの“現在”を伝える連載! アメリカインディープロレス専門通販「フリーバーズ」(https://store.shopping.yahoo.co.jp/freebirds)を営む中山貴博氏が知られざるエピソードを紹介していきます! 今回のテーマは「歓声にブーイングも帰ってくる!! レッスルマニア有観客大会開催です!
今年の「レッスルマニア」では、観客たちの”生”の大歓声が戻ってくる。
昨年3月9日のRAWワシントンD.C.大会を最後に、新型コロナウイルス感染防止対策として、無人観客大会を続けてきたWWEが、4月10日と11日の両日に行われる「レッスルマニア37」で、約1年ぶりに有観客大会を開催する。
アメリカ国内では、新型コロナウイルス感染者数が3,000万人を超えた(日本は約47万人)。1日あたりの感染者数も約6万5千人(日本は約2千人)と、ここ最近はまた増加傾向にあるが、ワクチン接種が進んでいるため、楽観的なムードもある。
4月1日には、米メジャーリーグが開幕。制限付きながらも、ほとんどの球場で観客の入場が認められた。テキサス州アーリントンにあるテキサス・レンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールドでは定員制限をなくし、約4万人近い観客が集まった。
プロレス界でも、無観客大会を続けてきたWWEや、観客を一部入れて開催してきたAEWなどの大企業団体以外のインディー団体は、マスクの着用、消毒スプレーの設置、適度な距離をとっての観戦、観客数の制限など、コロナウイルス禍の観戦ルールを設け、これまで活動し続けてきた。
日本よりも感染者数が格段に多いアメリカではあるが、声を出して声援を送ることは特に禁じられていない。そのため、有観客にしているアメリカインディーの会場では、選手への応援、ヒール選手へのブーイングなど、コロナ禍とは思えぬ賑やかさである。
それに比べて日本の観戦スタイルは、もともと上品な観戦マナーとして知られている。コロナ禍の現在は、声を出そうものなら係員に注意されたり、白い目で見られたり、ネット上で糾弾され晒し者になったりと、アメリカで見られる観戦風景とはかなり異なる。選手がマイクで観客に呼びかけても、声を出せず、拍手だけで応える光景は、仕方ないとは言えどこか寂しくもある。そのように日本のプロレス会場では、久しく聞かれない観客の大声援が、WWEについに帰ってくるときが来た。
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