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配信イベント『RIZIN LANDMARK vol.1 』で朝倉未来戦が決定した萩原京平インタビュー!大晦日・平本蓮戦以来となるRIZIN参戦の意気込みを1万字で語ってくれました!(聞き手/松下ミワ)

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平本蓮戦直後の萩原京平13000字ロングインタビュー





――
待望の朝倉未来戦がついに来ましたね!

萩原 いやあ、実現しましたねえ。今年に入ってからずっと試合できてなかったんも、本当にこのためやったんやな、と。いま、マジでいい流れが全部ボクんところに来てるんで、その勢いのまま食ってやりますよ!

――
当初は、弥益ドミネーター聡志選手との試合が、朝倉未来戦へのハードルという雰囲気もありましたけど。

萩原
 そうですよね。ボクも、そういうステップを踏んでいかないと対戦できないと思ってたんですけど、ドミネーター選手も前に“ブラックパンサー”ベイノア選手としょっぱい試合してたんで。それを見て、正直旨みはなくなったと思ったし、単純にドミネーター選手とも対戦したいと思わへんくなってましたから。

――
し、辛辣ですね(笑)。

萩原
 今回、そこをすっ飛ばして朝倉未来と試合できるとなったんで、本当にボクは持ってるなと思います。

――いや、マジで持ってますよ。

萩原
 でしょ?(笑)。もう、この流れは朝倉未来も止められないと思います。

――
記者会見での舌戦も凄かったです!

萩原
 ホントですか? 向こうが全然乗ってこーへんかったから、なかなかバチバチの感じにはならなかったですけど。まあ、こっちは言いたいことは言えたんで、いい感じでした。

――
あの程度のことは言ってやろうと思っていたんですか?

萩原
 もちろん。とくに、ABEMAの件は腹も立ってたんでね。

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――ABEMAの件というのは、『朝倉未来にストリートファイトで勝ったら1000万円』の企画のことですね。たしかに、萩原選手との試合が10月2日、そしてABEMAの企画が10月31日なので……、まあカチンと来ますよねえ。

萩原
 普通に試合があったその月に、素人いじめてお金稼ごうとしているんですよ? こっちからしたら「マジ、舐めんなよ」って感じですよ。だから、そっちの企画には行かせるつもりはないし、絶対にボツにさせたろと思てます。

――
萩原選手が、そのABEMAの企画を知ったのはどういうタイミングだったんですか?

萩原
 ええっと、だから朝倉選手との対戦が決まってから知りました。ABEMAの企画が発表されたんは最近やったやないですか。だから、この試合が決まってからその発表を見たんで、「舐められてるわ」と思ったわけです。

――
それは、事前にRIZINを通じて情報が来てたりもしていないと?

萩原 ないです、ないです。だから、ボクがABEMAの件を知ったのは、ファンのみんなと同じタイミングですよ。

――
なるほどお。それは癪に障りますね。

萩原
 そこに無事に行けると思てるみたいなんで、そういう甘い考えを叩き直したろうと思いますね。

――
ちなみに、ああいうストリートファイトみたいなルールは興味あるんですか?

萩原
 うーん、ストリートファイトのルールもよく知らんし全然興味ないですけど、1000万円もらえるんで。だから、ボクが代わり出て、普通のファイトマネーと、素人いじめて1000万円も一緒にもらいたいと思います(笑)。

――
ハハハハハ! そして、今回の試合は契約体重が68キロということも発表されました。最近、朝倉選手は筋トレで身体が大きくなっている感じがありますけど、そのあたりも影響しているんですかね?

萩原
 相手のことは知りませんけど、ボクからしたら68キロのほうが減量のダメージなしに試合できるんでね。そこはとくに気にしていないですよ。

――
というか、萩原選手もけっこう減量はキツいほうじゃないんですっけ?

萩原
 いや、そんなことないですけど。なんでですか?

――
YouTubeのインタビューで、内村洋次郎戦のときに体重が落ちなくて献血で600cc抜いたという衝撃の告白をされていたので……。

萩原
 ああ、あのときはけっこう水抜きが続いとったんですよ。だから、なかなか汗が出えへんかっただけです。去年はRIZINで1~2カ月おきに試合してたんでね。

――
そう聞くとムチャクチャですね(苦笑)。

萩原
 でも、今回は68キロなんでボクにとっては減量がないのと一緒です。ストレスもないし、やっぱりナチュラルが一番強いと思うんでね。

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――
それに、今回の試合はスタジオマッチという、RIZIN初の取り組みの中でメインイベントに抜擢されました。

萩原
 いやあ、そもそもメインイベントでやれるということが凄くうれしいですよ。ボク、RIZINに参戦してまだ1年ちょっとやと思うんですけど、その期間でメインイベントに抜擢された選手というのも少ないと思うんで。その中で、新しい取り組みにも自分が選ばれたということは誇りに思ってますね。

――
いま、フェザー級って選手が渋滞していますけど、その中で朝倉未来戦が決まったというのは、この新しい舞台だったからこそなのかなとも思ったり。

萩原
 まあ、新しいことにしろ何にしろ、試合ができるというのはボクとしたら結果オーライです。どういう経緯、どういう場所であろうと、朝倉未来とやれるというだけで満足ですよ。

――
そういうことで、今回はチケットではなくPPV件数を稼ぐための試合ということにもなりますね。

萩原
 まあ、RIZIN側からしたら、朝倉未来の復帰戦ということで、朝倉未来本人が格下と思っているボクを対戦相手にしてPPV件数を稼ごうという作戦かもしれないですけど、ボクからしたら、その舐めた考え方ごと叩き直したろうと思ってるんでね。

――
そういう番狂わせみたいなのは、萩原選手の得意分野というか。RIZIN初参戦の白川陸斗戦もそうでしたもんね。

萩原
 RIZINに上がるときは、いつもボクが下馬評不利なんで(笑)。そういう状況のほうが燃えるし、ひっくり返したろうという感じで練習もモチベーション上がるし。今回の試合も絶対にボクのほうが下馬評不利というのは間違いないんでね。それをひっくり返したときの、周りの態度の変化というのは楽しみですね。

――
周りの態度までじっくり眺めてやるぞ、と。

萩原
 そうそう(笑)。

――
しかし、朝倉選手といえば、たしか5月ぐらいに萩原選手とツイッターでのちょっとした応酬がありましたよね?

萩原
 ああ、ありましたねえ(笑)。

――
あれは、3月のRIZIN名古屋大会の前に、朝倉選手が「オレから逃げたヤツがいる」と話したことで騒ぎが大きくなったんでしたよね?

萩原
 でも、こっちからしたら、まったくそういうオファーも来てないし、「なんでそんな話になったんやろうなあ」と。最初は自分がそう言われているのに全然気づかんと、ファンの人から「逃げたんですか?」みたいなDMがけっこう入ってて。まあ、なんでもいいけど向こうからボクの名前を出してくれとったんで、「オレのことが気になってるんやろうなあ、かわいいなあ」と思ってましたよ(笑)。

――
まあ、気にもならない選手の名前は挙げないですもんね(笑)。

萩原
 このあいだも、自分のYouTubeチャンネルでボクの名前を出しとったんで、もう気になってしょうがないんやろうなって、クククク……。

――
萩原選手って、今日みたいな会見とかSNSでも口喧嘩がうまいですよね。

萩原
 ホントですか? そう思われるのはうれしいですねえ。まあ、今回の対戦も、試合までに盛り上げる方法をいろいろと考えてるんでね。楽しみにしとってください。……もう、インスタライブには乱入しないですけど(笑)。

――
そういえば、大晦日の対戦前に平本蓮選手のインスタライブに乱入してましたもんね(笑)。いまさらですけど、あれはいったいなんだったんですか?

萩原
 あれは、平本蓮がしょっちゅうインスタライブをしているというのは知ってたんですよ。で、試合が決まったときに、絶対にそのインスタライブに乱入してやろうと思って。そこでバチバチに言い合ってたら、試合でも盛り上がるじゃないですか。

――
だからって普通、乱入しますかね(笑)。

萩原
 フフフフ。あれは、ボクの後輩に平本蓮のインスタをフォローさせて、「ライブやっとったら教えろよ」と言ってあったんです。それで、夜中の12時ぐらいに乱入したんですよね。

――
ちょっとしたストーカー!

萩原
 そういうので、あのときも試合までいろいろと伏線を張っとったんですよ。なので、今回もちょっと違った仕掛けを考えて、いろいろとやっていこうかなと思います。

――
それは、非常に楽しみです(笑)。それにしても、ここに来るまで本当に試合期間が空きました。萩原選手って、それこそ地下格時代は毎週末に試合をしていたと話されてましたが、今回はじつに10カ月ぶりの試合ですよね。

萩原
 いやあ、もうすんごい欲求不満でしたよお(しみじみと)。こんだけ試合がないのも初めてやったんでね。なんかもうずっと「試合したい、試合したい、試合したい……」とモヤモヤしとったし、試合がなかったらホンマに刺激がない毎日やなと思って。試合して勝って自分らのチーム全体がアガっていくのが、やっぱり自分の快楽というか。そういうことに、あらためて気づきました。

――
萩原選手のSNSを見ても、“いつでも準備しているぞ感”が凄かったです。

萩原
 ハハハハハ! あれ、はじめのほうはアピールしとったんですけど、後半「これ、ちょっと意味ないなあ……」と思ったり。「無駄やな」と思ったんで、なるべく控えめにしていきました。でも、何も言わなくなったところで今回の話が決まったんで、ホンマなるようになるなあと思いましたね。

――
でも、やっぱり鬱憤は溜まりますよねえ。

萩原
 溜まりますよお! 試合しないと格闘家って忘れられるんですよね。試合しないことでボクの名前がSNSとかで話題に出ることが確実に減ってきてたんで。やっぱり格闘家は試合をして結果残して顔を覚えてもらわないとあかんなと、そのときに思いました。

――
そういう危機感もあったんですね。

萩原
 試合終わってすぐとかは、SNS見てもけっこう頻繁に名前が上がってくるのを見てましたからね。やっぱり、期間が空くにつれて自分の名前が上がらへんようになるし。そういう中でも、ボクの試合をずっと楽しみにしてくれてたファンの人には感謝しかないです。

――
「なぜ萩原京平を出さないんだ!」という鬱憤は、ファンの中でも充満していました。

萩原
 まあ、いろいろ大人の事情が絡んでいて、出られなかったんやろうなあという感じですか。ボクもあんまりよくわかってないんですけどね(苦笑)。

――
ズバリ、空白の期間は何をしていたんですか?


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