多くのMMAファイターをマネジメントするシュウ・ヒラタ氏が北米MMAシーンを縦横無尽に語りまくるコーナー。今回のテーマは大混乱!!  続・パンクラス商標問題です!!(この記事はニコ生配信されたものを編集したものです)

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前回PFL 日本進出の話題が出ましたが、軽く詳細をツイートしたところ、話に尾ひれがついてネット上で膨れ上がってるんですよね。いちいち「そういう話じゃないですよ!」と訂正するのも面倒くさいので放っておいてるんですけど(笑)。 

シュウ あ、けっこうな話題になってるんですか(笑)。

――「日本大会をやる」とか「RIZINと手を組むのか」とか「誰々を獲得するらしい」とか。あの回の放送を聞いていた方は、どんな話はわかってたんですけど。 

シュウ
 とりあえずPFLはアメリカを主戦場にリーグ戦をやってる団体ですからね。まずは日本で放送したいんだと思いますよ。 そのためには当然日本人選手がいないと「誰が見るんだ?」という話になっちゃいますから。 いまはコロナ禍ですから日本大会開催はリスクがありますし、PFLをやってるのは元K-1のレイ・セフォー。彼は日本市場をよく理解してますからね。

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まずは見てもらって知ってもらってから……ということですね。いろいろと期待したいです! 今日の本題に入りますが、以前パンクラスが商標で揉めてるという話をしていただきました。

世界的な詐欺事件? パンクラス商標騒動を追う■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク


シュウ 前も話しましたが、アメリカでパンクラスのロゴや商標なんかが5種類あるらしいんですけど、そのエリックという人が持っている『ブロウン・ファルコン(Blown Falcon Productions LLC)』とかいうプロダクション会社が商標登録の申請をし始めたんです。これはちょっと複雑な話なんですけど、5つのロゴのうち1つは2019年かなんかに一回権利が切れちゃってたみたいで、その更新手続きをしていないあいだに、うまいことエリック側の申請が入り込んじゃったみたいなんですよね。その1つのロゴを巡って裁判が行なわれているんですが……。

――その最中にアメリカで勝手にパンクラスの大会が開かれてるという話は聞いてましたが、今度はなんと無差別級チャンピオンが決定したという(笑)。

シュウ そうなんですよ(笑)。こちらでは「パンクラス・ハイブリッドレスリング」という訳のわからない団体が立ち上がりまして。4月4日にサンディエゴで旗揚げ戦を行ない、5月23日、そして8月28日も興行をやってるんですよ。 

――本家パンクラスのペース並に!

シュウ 「パンクラス・ハイブリッドレスリング」ルールということで、グローブを付けずに掌底、レガースも履くことができます。つまり全然MMAではないんですね。8月28日の大会を見に行った私の友人いわく「これはプロレスの試合なんじゃないのか」という感想だったんです。

―― 要は競技ではないということですね。

シュウ そういうことです。コミッションが管轄していないアンダーグラウンドなプロレスの大会になっちゃってるわけですよ。たいして宣伝もしてないからおかしいとは思ってたんですよね。 普通はガンガン宣伝してメディアを呼んだりするわけじゃないですか。旗揚げ大会のときにはジョー・マレンコやバス・ルッテンを呼んでセミナーを開催したりして。このセミナーを受けたらパンクラスのインストラクターになれると。そういうビジネス商法もやってたんですけど。 

――ああ、そうやって収益を。

シュウ しかもパンクラス・ハイブリッドレスリング以外に、パンクラス・グラップリング、パンクラス・キックボクシング、パンクラス・ボクシングというディビジョンもできてまして。

――知らないあいだに拡大してるわけですか!?(笑)。

シュウ もちろん大会はまだやってないですけど。そうやって打ち上げてはいるんです。 パンクラス・ボクシングのマッチメーカーはUFCでも活躍したクリス・ライトルが就いたとアナウンスはされましたが、そのあと何も動きはありません(笑)。
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