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RIZIN CEO榊原信行氏がRIZIN事前特番「RIZIN.33」アオらナイトの中で、吉成名高との交渉決裂騒動について再び言及した。以下、言及箇所全文。


会見でお伝えしたとおりはであるんですけど、まずちょっと冒頭でボクの言い回しが感情的になりすぎちゃって、補足説明というか。名高選手とか名高選手の関係者が見てるかどうかはあれですけど。

決して名高選手のことを揶揄してるわけではなくて、RIZINに出てきてくれる前からもうムエタイの天才、ラジャダムナンとルンピニーの2つのチャンピオンを獲って。打倒・那須川天心を掲げていくのが名高選手のひとつのテーマで。そういうところも含めて、ボク自身の力不足を含めて、感情的な表現も多くて、少し言い過ぎたのかな、みんながイヤな思いをされたのであれば、この場を借りてきちっとお詫びしたいと思うし。

ただ、表現が間違ったところ、荒っぽくなったところはあるかもしれないですけど、大晦日に那須川天心ラストマッチなんですよ。3万人近くの観衆に入ってもらって、いままでは5000人とか1万人とか半分しか入れないのがこんなにたくさん入ってもらえる機会で。後にも先にも天心の前に立てるのはこの日しかないんですよ。ボクの目標でもあったし、吉成名高を天心も認めて戦うわけじゃないですか。で、天心を口説くことが大変だと思っていたわけ。だって強敵だし、勢いもあるし、ある意味で失うものもない……本人サイドにはいっぱいあることだと思うけども、那須川天心に向き合っていくうえで「ちょっと吉成は強いし、イヤです」となるのかと思ったけど、天心はホントに自分がキック界を去るうえで、次の若手のホープとして認める選手だし、戦ってもいいと彼自身も思って。それは白黒ハッキリつくルールの中でやりたいことが天心側にはあった。

吉成名高という選手がスーパースターになっていく中での方法論はいっぱいあると思う。ひとつの大きな千載一遇のチャンスをボクは用意できたと思った。それを吉成選手には受けてほしかったし、それを受け入れてもらえるだけの説明をボクができてなかったのかもしれないし、背中を押しきれなかった。何度か会って話はしましたけど、そこは残念ではならないし。勇気を持って出てきてほしかったなと思うし。ただ、ボクも言葉がみんなに違う感情を持たせてしまうような表現があって。イヤな思いをしたのであれば、それは何度でも言うけど、申し訳ないなって思ってるので。期待をしている思いが言葉として強く出てしまった。

そういう意味で怒られないで、また機会があれば。次の目標をどうRIZINの中で吉成名高に定めるのかはノーアイデアなんです。那須川天心もいなくなっちゃって。

結局RIZINって他のみんなにもわかってほしいけど、他流試合の場なんですよ。朝倉未来に交わることによって上がっていく。負けることもあるけど、チャレンジして奪い合い場なんです。天心とメイウェザーが戦ったり。そういうものを持ち寄る場だから、奪い合いながら、新しいものを生み出していく場だし。日本で唯一ゴールデンという発信力のある場だし、ムエタイが立ち技最強を証明するには最高の装置が揃っている。そこはもっともっと言葉を尽くして、その価値を伝えることができればよかったなんだろうなっていまは思ってますけど。また機会があればね。何か作り出すことをお互いにチャレンジしようと思うときはくればいいなあと思ってます。

吉成選手も12月5日に55キロにチャレンジしてみて、この状態で天心に向き合えないんだっていうことを決めたんだと思う。それは彼らの選択なんで、最終ボクらが決められないんで、しょうがないことだけど。でも、正直ボクらは最後チョイスしてくれると思っていたから。ラストマッチにふさわしい相手ってそうそうないないんですよ。

・強くて面白くて恐ろしいムエタイ・吉成名高は何を考えているのか