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RIZINで浅倉カンナと対戦する修斗王者SARAMIインタビューです!(聞き手/松下ミワ)


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浜崎朱加「負け方がわからない? ……じゃあ、今度は負けさせてやんよ」





――
RIZIN初参戦のSARAMI選手ですが、本日の記者会見はいかがでした?

SARAMI 緊張しました。私、あんまりしゃべれないんで……。なので、会見前はめっちゃ頭の中でしゃべることリピートしていて。

――
ええっと、このインタビューはこれから1時間ぐらいしゃべってもらおうと思ってますけど、大丈夫でしょうか?(笑)。

SARAMI
 フフフフ……。だから、インタビューの話がきたときも「大丈夫かなあ……」みたいな(苦笑)。

――
なんとかお願いします(笑)。でも、会見でも全然話すのが苦手な印象は受けなかったですけどね。

SARAMI
 たしかに、独特の緊張感みたいなのはありましたけど、私も海外の大会で何回かそういう経験もしているので。

――浅倉カンナ戦の対戦オファーが来たときはどういう気持ちでした?

SARAMI
 それが、なぜか修斗のベルトを獲ってから、周りから「もし、RIZINに出るなら相手はカンナちゃんだよね」と言われることが多くて。

――
え? それはなぜなんですかね?

SARAMI
 わからないです。でも周りが「カンナちゃんでしょ」と言うんですよ。だから、去年の12月ぐらいから「もしかしたら……やるかもしれない」という感じでけっこう練習をしていて。

――見据えて練習を!

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SARAMI
 でも、単純にRIZINに出られると思ってなかったです。勝手に「RIZINには縁がないんじゃないか」と思ってたので。やっぱり、RIZINは数字とかも気にしそうだし、エンターテインメントに近いものもあるじゃないですか。私はそれを試合で表現できればいいなと思うんですけど、まあ、まだベルトを獲っていない私だったらそれはできなかったかなあ、と。

――
じゃあ、ある意味でベルトという強さの象徴を手に入れたことでRIZINに上がる自信がついたというか。

SARAMI
 そうですね。そう考えると、ベルトを獲ったことは大きいです。私の格闘技人生を全部肯定してくれたベルトですよね。

――
SARAMI選手は2012年にデビューしたJEWELSで経験を積んで、ONE WARRIOR SERIES、修斗を経てRIZINに参戦。浅倉選手は本当にRIZIN初期から上がっていた選手ですが、そうなるといろいろと思うところがありそうですね。

SARAMI
 「もう、充分いい思いしたじゃん」と(キッパリ)。

――
ハハハハハ! めっちゃストレート!

SARAMI
 「これ以上ないでしょ」と。もう、うまいこと生きてんじゃんって。本当にそう思いますよ。だから、たぶん彼女としても戦うモチベーションは大変だと思いますよ。

――
ああ、何を目標に戦えばいいのか。

SARAMI
 まあ、ベルトを獲りたいとかいう思いはあるかもしれないけど、でも充分いい思いしてるじゃないですか。ぶっちゃけ、たぶん彼女はいま試合をしなくても生きていけるし。

―― 一方のSARAMI選手は、チャンピオンになったとはいえ、ハングリー精神は満々である、と。

SARAMI
 ありますよ! だって、いまも介護福祉士として朝8時から週4で働いてますからね。

――
先日のRIZIN.34では、弥益ドミネーター聡志選手と萩原京平選手の対戦で「会社員vs専業ファイター」という構図がありましたが、やはりああいう試合を見ると……。

SARAMI
 なんか弥益さんが勝つとうれしいんですよ。まあ、弥益さんとは練習場所で会ったりするので、よけいにそう思うんですけど。励みになるというか、やっぱり弥益さんは凄いなと思います。

――
働きながら格闘技を続けている人のほうが思い入れがあるということですか。

SARAMI
 ……私、ズルしてないんで。

――
ズ、ズルしてない! ……って、もの凄い表現です!

SARAMI
 「ズルしないでここまで来ました」とハッキリ言いたいです。

――
北岡選手の「ぶら下がってねえぞ」に匹敵する名言ですね(笑)。

SARAMI
 アマチュアから始めて、ちゃんと勝ち上がってきて。まあ、それはカンナちゃんもやってますけどね。でも、JEWELSで戦って、タイトルマッチもちゃんとやって。最初、RIZINってベルトがないと出られないみたいな感じだったじゃないですか。そのとき、JEWELSのタイトルを獲ったらRIZINに出られるんじゃない? みたいな感じだったんですよ。そこでは獲れなかったけど、修斗のベルトはちゃんと獲ったし。

――
SARAMI選手は浅倉選手と一緒に練習したこともあるそうですが、それはどのぐらいの時期だったんでしょう?

SARAMI
 1年ぐらい前です。一時期、カンナちゃんとフィジカルのトレーナーが一緒だったんですよ。そこで入れ違いとかでトレーニングをして。

――
「自分と似ている部分がある」という印象だったそうですが、スパーリングをしたこともあるんですか?

SARAMI
 ありますね。なんか、極端に組みにくるわけでもなく、極端に極めにくるわけでもなく、打撃も混ぜてくるみたいな。だから、トータルで戦う感じですよね。ただ……、自分の長所を潰されると弱いかな?

――
つまり、レスラーとしてのよさが出ない試合だと苦戦している印象だ、と。

SARAMI
 だから、レスリングで勝負したら完全に負けますけど、そうじゃないのがMMAなので。トータルで戦うならたぶん私のほうが上なので、私の仕事はしっかりとMMAをやることだと思います。

――
浅倉選手の試合はYouTubeでもたくさん上がってますし、そこは分析のしがいがありますよね。

SARAMI
 でも、やっぱり、うまいなとは思いますよ。それに、ずっとRIZINで戦ってきて、やっぱり“何か”持ってるし。まあ、度胸もありますしね。

――度胸も感じますか。

SARAMI
 あるんじゃないですか? そうじゃないと勝てないから。だから、そういうところは認めるというか、単純に凄いなと思いますね。

――
その点、SARAMI選手はどうなんですか?

SARAMI
 度胸ですか? 私は……、どうですかね? でも、小さい会場より大きい会場のほうがうれしいし、やっぱりたくさんの人に観てもらうほうが自分としては盛り上がるので。それに、私は地元が富山なので、わかりやすく「私、格闘家です。いままでありがとうございました」って伝えやすいのはRIZINかな、と。そういう意味では、RIZINに参戦できてよかったと思います。

――
ちなみに、この参戦が決まるにあたって師匠の北岡悟選手からは何か言われました?

SARAMI
 なんか勝手に喜んでました。「やってやろうぜ!」みたいな(笑)。
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