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RIZIN名古屋で平本蓮戦が決まった弥益ドミネーター聡志インタビュー!今回も示唆に富む内容です!(聞き手/ジャン斉藤)


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・井上尚弥、那須川天心の拳を守る「バンテージ職人」永末ニック貴之インタビュー



――
一部のファンからRIZINの弥益さんの扱いが雑なんじゃないかという声が挙がってまして。

弥益 うーん(苦笑)。

――ただRIZINにおけるマッチメイクを振り返ると、朝倉未来から始まり、ベイノア、萩原京平、今回の平本蓮とかなり派手なんですよね。

弥益
 そうなんですよねぇ。そこは極端なんですよね。たしかに格闘技の競技的な側面で見たら、今回はおかしなオファーかもしれないです。

――
おかしなオファーではあると(笑)。

弥益
 ただ、興行的というか、エンタメ的な面ですよね。そこからすると、RIZINさんではすごくいいキャリアを積ませてもらってるので、表立って「なんだ、これは!」とは言いづらい(苦笑)。

――
おもいきり言ってますよ!

弥益
 本当にRIZINさんには感謝しているんです。ここまでのマッチメイクが絶妙なさじ加減ではあるので。

――
4試合とも弥益さんのほうから「やりたい!」と希望したわけじゃないですよね。

弥益
 すべて向こうからの指名みたいなもんですね。自分の要望が通ったことはないです。

――
要望したことはあるんですか?

弥益
 いや、それがないんですけど(笑)。

――他のファイターからすれば、弥益さんの起用のされ方はある意味では羨ましいかぎりだと思うんですが、弥益さんは競技者として自分を試したい願望も当然あるってことですよね。

弥益
 正直いうとそうですね。だから今回のオファーに対しては、ちょっと「なんでだろうな……?」という気持ちはやっぱりありましたね。

――
それでいったんは断ったんですね。

弥益
 はい、そうですね。

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――
最終的に平本戦を受けた理由はなんですか?

弥益
 RIZINさんから評価していただいているところはあると思うんですね、結局。格闘技って1人いい選手がいれば、うまく回るわけでもないじゃないですか。相手ありきだし、もちろん他のカードもありきだし。ってことを考えたら、いまRIZINさんのコンテンツの中で、かなり大きいウエイトを占めている平本選手をうまく回すうえで、相手は弥益がいいだろうっていう判断をしてもらったのは、格闘技の競技の側面というよりは、まあどっちかというと、仕事寄りの考えで。すごいいい評価をいただいてるなっていう気持ちはあったので結果、受けることになりました。

――RIZINの4試合ともカラーは似てますよね。

弥益
 不良のストライカーと30歳を超えたサラリーマンが人前で殴り合いをさせられるっていう(笑)。まあベイノア選手は不良ではないんですけど。

――
ただ、4試合とも気持ちの持ち方は全然違いますよね。

弥益
 朝倉選手のときは、やっぱり挑戦者の意識が強かったです。もちろん知名度的にもそうですし、実際あのときはDEEPで負けたばっかりだったこともあります。そんな自分に対して、かなりの大舞台で、錚々たるメンバーに対して勝利している朝倉選手という立ち位置がどうしてもあったので、そこはもう完全に挑戦者という気持ちだったんですけど。あの試合以降はベイノア戦も含めてですけど、どっちかというと受けて立つ立場というか。こっちのほうが実績が上で、向こうは下だけど勢いはあるし、怖さは持ってますよっていう試合が続いて。正直、俺のメンタルが保たないです(苦笑)。

――
ハハハハハハハハハ! それは追われる者のプレッシャーってことですか?

弥益
 うーん、追われている認識はないですけど、なんですかね。下手な鉄砲も数打ちゃ当たるじゃないですけど。

――
下手な鉄砲のストライカー!

弥益
 いつか当たるんじゃねえか……って。いまは頑張って避けてるけど、いつか当たっちゃうんじゃないの?っていう怖さはあります。

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――
平本選手に話を聞いたら、リスクがあるのは弥益選手のほうだと。

弥益 それはそうじゃないですか。自分のほうがリスクを負っているんだと思いますよ。平本選手はリスクはほぼないんじゃないかな。まあケガをするリスクくらいじゃないですかね。

――
しかもずっと下手な鉄砲で精神や肉体がすり減ってるところもあるんですよね。

弥益
 それはありますね。これは考え方なんですけど、ベイノア、萩原、平本……苦手なんですよ、彼らのスタイルが。

――あー、そうですよね。萩原戦は完勝でしたけど、下馬評では萩原有利の声もありましたし。

弥益
  そうなんですよ。萩原選手が勢いのままいっちゃうんじゃないかって。スタイル的にも苦手でしたし、そういうタイプとの試合をRIZINさんが組んでくれることで、ずっと目を背けていたそういうスタイルの対策を強制的に取らされているわけですよ(笑)。

――
弱点克服マッチという視点がある(笑)。


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