生まれ変わったK-1リバースを語ろう! 「立ち技の生き字引」サーバルさんの愛のある叱咤激励インタビューです!(聞き手/ジャン斉藤) ☆この記事は配信されたものを編集したテキストです。



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今日は「現地観戦の鬼」「立ち技の生き字引」サーバルさんをお呼びして、本日行なわれましたK-1横浜大会について伺っていきます。

サーバル よろしくお願いします。

――いきなり本題から外れますが、サーバルさんはKrushの後楽園ホール年間シートを購入されているんですよね。

サーバル はい、毎年買ってますね。

――そんな上客なのにK-1公式アカウントからはブロックされているわけですか!(笑)。

サーバル まあ一応ブロックされてますね(笑)。K-1グループさんがどこまで意識的なのかはわからないんですけど、おそらく元プロデューサーの中村(拓己)さんのブロックと連動している感じですね。

――あ、中村・元Pが犯人だと(笑)。

サーバル 何か気に障ることがあったんだろうなと。まあホームページのほうは見られるので気にはしてないです。あんまり騒ぐと体制が変わったこともあって解除されそうなので、そうすると面白くないので、そっとしています(笑)。

――サーバルさんは他の立ち技のチェックもしていてK-1絶対主義ではない。K-1が抜きん出てても業界のバランスが偏るし、かといって変にズンドコされると、それはそれで複雑な心境だったりするわけですよね。

サーバル 私も立ち技が総合(MMA)に追い抜かれて下火になってほしくはないんですが、旧K-1のときから組織として競技の向き合いかたにちょっと納得できないところがあまりにも多かったんです。逆に隆盛を極められて「この方法でよかったんだ!」って胸を張られてもちょっと心苦しいというか(苦笑)。

――そういうスタンスのサーバルさんからすると、今日の生まれ変わったK-1には「なんでこんなことに……」という戸惑いもあったんじゃないですか?

サーバル そうですねぇ。私のタイムラインを見るといろんな悲鳴があって……まあ嬉しい悲鳴もあれば、地獄の悲鳴もあるんですけど(笑)。私の一番の感想としては「なんでこんなに変えちゃったんだろうな」ってことに尽きます。今回からプロデューサーがカルロス菊田さんに変わったわけですが、いったいどこに向けて変えたのかは謎のまんま終わっちゃったので。逆にジャンさんのお考えを聞きたいくらいです(笑)。

――えっ、ボクですか(笑)。うーん、まあ変えざるをえなかったんでしょうね。これは以前も話しましたけど、いわゆる新生K-1というのはKrushの物語の延長であるってことでいうと、その主人公たちが去ってしまったら、新しいことをやるしかないんだろうなと。

サーバル いまのジャンさんの話で思うのは、私が一時期の新生K-1をあまり好きじゃなかった理由のひとつに、新生K-1を応援してるファンの極端な声があって。私がいつもの調子でK-1に苦言を呈すると、なんだかんだアンチ扱いをして乗っかってくるんですよね。でも、ここ最近はそういうファンがめっきり減ったんですよ。

――新生K-1ファンからの反応がないと。

サーバル だから以前ジャンさんが言っていた「K-1が流行らなくなった」というのはすごい名言じゃないですけど、まさにだなと。私はあんまり自分の好きなキックという競技を流行る・流行らないという視点で見たことはないんですけど、世間一般的にあるんだなって思いまして。

――コメント欄に「若いK-1ファンに聞いたら、格闘代理戦争からK-1を見始めたファンがごっそりいなくなったと言っていた」と。

サーバル ああ、たしかに最近「格闘代理戦争」という言葉をあまり聞かなくなりましたね。

――要は超ライト層が見る格闘技ってどの時代にも存在して、それが「流行る」ということなんですけど。90年代はU系やK-1、そこからPRIDEが流行って。そのPRIDEがなくなったあとは“冬の時代”に突入したんですが、前田日明が率いるアウトサイダーが出てきた。そして新生K-1が流行り始めたけど、那須川天心だ、朝倉兄弟だって現れる中、いま流行っているのはブレイキングダウンなんでしょうね。

サーバル その新生K-1も武尊選手と小澤海斗選手が会見で取っ組み合いをやっちゃったりとか、ある意味ブレイキングダウン風なものもあったし、競技レベルどうこう以前にそういう揉め事に惹かれる人もいるってことですよね。

――だからって流行ってないからダメだとは思わなくて、流行は運に左右されるところがあると思うんです。ただ、どう足掻いて流れをまた持ち直していくかのはプロモーターの力だと思うんですね。いまのK-1はめっちゃ足掻いてるってことですね。<1万字インタビューはまだまだ続く>
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