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UWFやリングス、K-1まで、様々なリングで戦ってきた長井満也インタビューシリーズ第12弾! 今回は「アルティメット・ロワイヤル」編です (聞き手/ジャン斉藤)
長井満也インタビューシリーズ
⑧K-1参戦、安生洋二の前田日明襲撃……リングス退団後の長井満也
⑨掣圏道SAプロレス、馬場元子さんの思い出■長井満也
⑩魔界倶楽部/柴田勝頼K-1参戦■長井満也インタビュー
⑫暗黒・新日本の象徴「アルティメット・ロワイヤル]の裏側
――今回のテーマは長井さんも参加した伝説のアルティメット・ロワイヤルです!
長井 いやあ、懐かしいですねぇ。
――アルティメット・ロワイヤルは2005年1月4日新日本プロレス東京ドームで行なわれた格闘技版バトルロイヤル。猪木さんがプロデュースしたと言われ、当時低迷していた暗黒・新日本プロレスを象徴する企画と言われています。長井さんはK-1に出場した柴田(勝頼)さんを指導したり、猪木さんの意向もあって新日本自体が格闘技に前のめりで。実際に新日本のリングでMMAルールの試合をやってましたよね。
長井 やってましたね。あの頃の新日本はかなり迷走していたように見えました。
――長井さんにもMMAのオファーはあったんですか?
長井 その話はなかったですけど、新日本に参戦してMMAルールっもやっていたジョシュ・バーネットから「オマエもやれよ!」とはよく言われてましたね(笑)。
――ハハハハハハ! やりたいとは思わなかったですか?
長井 いやあ……実際にプロレスと格闘技、どっちもやった人ならわかると思うんですけど、まるっきり別物じゃないですか。プロレスって変な話、相手の攻撃を受けるのが大前提のスポーツだし、それはMMAとは真逆じゃないですか。たしかにプロレスでも攻撃を避けることも重要ですけどね。格闘技で勝つためにはそれ用の練習をしなきゃいけないし、プロレスをやりながらもコンディションは整えられるんじゃないかと思われるかもしれないですけど、基本的に考え方が違います。間合い、タイミング、考え方も変えなきゃいけないから。あのとき私が新日本プロレスの中で任されているポジションを考えると、同時進行は無理だと思ってましたね。
――長井さんはかつてリングスで、どっちもこなしていたじゃないですか。それこそ試合前日までどっちでやるかわからなかったり。新日本とリングスではまた違うんですね。
長井 リングスだと間やタイミングは同じと言ったら変ですけど、限りなく近づけているんです。従来のプロレスって基本は技を受けることによって相手の良さも出すし、自分の良さも出すから。そこが違うと思うんですよね。
――リングスの場合は大まかに分けて競技とフリースタイルが存在していた。フリースタイルでは格闘技術を活かしたうえで、ギリギリのプロレスの試合をしていたけど、その内容は従来のプロレスとはまた違うわけですね。たとえば、ミドルキックにしてもリングスのフリースタイルと従来のプロレスの試合では、蹴り方が違ったり。
長井 違いますね。リングスの蹴り方をあのときの新日本の試合でやったら大変ですね。
――新日本プロレスは異種格闘技戦をやってましたけども、あの頃はプロレスラーがMMAに討って出ることが求められていましたよね。
長井 MMAで勝つことで「プロレスラーは強いんだ!」ってファンは思いたかったんでしょうね。それは昔だったらありえたんですけど、2000年代に入ってMMAも競技として成立してきたじゃないですか。熟練されてきちゃうと、それに向けてトレーニングしてきた人がやっぱり強いですよ。
――プロレスとMMA の両立は困難だという。でも、あのときの新日本には“やれそうな人”が揃っていたんですよね。藤田(和之)さん、石澤(常光/ケンドー・カシン)さんとかレスリング出身が揃ってて。
長井 彼らはレスリングがバックボーンでしたよね。でも、さっきと同じ話になっちゃいますけど、間もタイミングも違うし、試合で使うスタミナも違いますからね。MMAをやるんだったらプロレスをやらないで、それだけの練習をやっていかないと勝てなかったと思いますね。もっと昔だったら 二足のわらじはできたかもしれないですよ。最初の頃のUFCってインチキ臭いところもあったじゃないですか。片っぽだけグローブつけて出てくる奴がいたり。たとえばプロレス道場でセメントが強い人だったら、まだ結果を残せたかもしれないです。でも、競技として熟成されてきたら厳しいかなって。
――新日本所属の選手だと巡業に出ながらMMAに取り組むのはハードですよね。
長井 難しいと思います。
――という状況の中で、アルティメット・ロワイヤルが始まるわけですけど、あの試合に出た長井さんはどういうふうに聞いてたんですか?
長井 まず「そんなの無理じゃん!」って(笑)。
・リングス時代の蹴りを見舞ったら大変なことに
・猪木さんは「ヘタウマ」を望んでいる
・◯◯たちなら「アルティメット・ロワイヤル」は成功する
・失敗したから棚橋弘至時代がやってきた
・失敗したから棚橋弘至時代がやってきた
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コメント
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素人も薄々どころかかなり判ってきた今の世の中であるとは言えこのインタビューシリーズはまぁまぁぶっちゃけるなぁ。でもここでの長井には好感しかない。
長井さんインタビューは毎回毎回、本当に素晴らしい。
単なる回顧とかだけじゃなく、今この時期だからこそ振り返る意味があることもたくさん含まれてる。
第二次UWFと今のUWFルールの試合の違い
唸るしかない
ここまで読んで、全部こなせる人って誰だろう?と考えたところ、やっぱり田村潔司だよなという結論になりました。