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RIZIN神戸でケラモフと対戦す松嶋こよみインタビューです!(聞き手/松下ミワ)

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――
松嶋選手のRIZIN参戦が発表されてSNSがザワザワしていましたが、ご自身にはどんな反響が届いてるんですか?

松嶋 身近な人は「出てくれてうれしい」と言ってくれるんですけど、あんまりいい反応ではないですねえ。

――
否定的な意見も目に入ってくる、と。

松嶋
 ボクが自分でそういう意見を目にしたというよりも、誰かが「こういうことが書かれてましたよ」と教えてくれたり。「わざわざ言ってくるなよ」とか思いながら(笑)。DMでメッセージが届くこともあったので、さすがRIZINだなと。

――
凄く含みのある「さすがRIZIN」(笑)。その否定的な声というのは、つまり「松嶋こよみはRIZINに上がらないって言ったじゃん」「UFC目指してんじゃないの?」的なコメントですよね。

松嶋
 それが多かったですね。「いまさら出てきても、もう厳しい」とか。「それ言う必要ある?」と思いながら、でもまあそうだよねと。

――
ご自身のYouTubeでも「人の考えは変わるし、そんな昔の発言を」とおっしゃっていましたよね。

松嶋
 いまはこうしてジムをやってますけど、それこそ自分でジムをやるなんて考えたこともなかったし、なんなら人を指導することはあまり好きじゃなかったんで。

――今日の取材場所である『IDEA ASAKUSA』は松嶋選手が代表ですけど、もともと『imaginary gym』として運営されていたオーナーの秋山実さんが急逝されたことで、松嶋選手が急遽ジムを引き継いだかたちですよね。

松嶋
 って考えると、自分の考えも変わるし、人の目に触れるところにも出て行かなきゃいけないというのもあるし。ボクももう30歳過ぎてるんで。

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――
今回、あらためてRIZINに参戦しようと思ったのは、何か思いがあったんですか?

松嶋
 ボクはいまLFAと契約しているんですけど、今回はその中でRIZINに参戦させてもらうんですよね。というのも、LFAと契約していても、いまビザが取れないという問題があって、アメリカで試合ができないんです。そういう中でKNOCK OUTさんからオファーがあって、そのKNOCK OUTの試合直後にRIZINさんからオファーをいただいて。今回のRIZINは1試合契約というかたちにさせていただいて。

――なるほど。1試合契約でもいいから上がってほしいというRIZINの熱烈オファーなわけですね。

松嶋
 本当にありがたいです。なんでこんなボクを使ってくれるのかよくわかんないですけど(笑)、ちゃんと期待に応えられるようにいい試合したいなと思います。

――
というか、いまアメリカのビザを取るのは本当に大変なんですね。

松嶋
 みたいです。ボク自身に関しても1年以上かかってるんで。同じタイミングで申請した上久保(周哉)くんはもう取れてるんですよね。ボクも自分が出した書類はOKだったんですけど、LFA側が提出した書類に不備があったみたいで。そのタイミングでアメリカの大統領がトランプさんに代わって……。

――
移民問題に厳しいトランプ大統領に代わったことで、ビザがなかなか取れない。最悪のタイミングだったんですねぇ。これがUFCだったら、トランプ大統領とも距離が近いから難易度は低いかったのもしれないですけど。

松嶋
 けど、これ以上文句は言えないし、じゃあできることをやっていくしかないというのが現状ですね。

――
でも、ビザの問題は今後LFAでの試合のたびに直面することになりますよね。

松嶋
 いや、いまボク3年ビザを取ろうとしているんです。あとはLFAも最近はヨーロッパ大会とかもやってるんで、アメリカ以外で試合ができないかもちょっと考えつつですね。

――
今回は、そんな中でのRIZIN参戦なんですね。RIZINに対しては何か印象はあります?

松嶋
 それこそRIZINは北岡(悟)さんや大塚(隆史)選手のセコンドで何度も会場に入ってたし、本当に日本では一番大きな大会で、みんなが憧れる舞台なんだというのはそのときから感じてました。ボク自身は当時ONEに出ていたり、ROAD TO UFC(以下、RTU)に参戦したりしていたので、自分が出るタイミングはなかったんですけど。

――
松嶋選手がONEに参戦しているときって、RIZINはいまほどフェザー級が充実していなかったですしね。松嶋選手のONEでの最後の試合が2020年12月ですけど、同年11月に1回目の朝倉未来vs斎藤裕が行われていて、やっとベルトができたタイミングだったという。

松嶋
 当時は一緒に練習したことがある斎藤選手や、試合したことある牛久(絢太郎)くんがチャンピオンだったり、そういう時代ですよね。そこまで海外の強豪がいるイメージはなかったし、バンタム級のほうが選手が集まってましたし。

――
しかも、修斗やパンクラスで戦っている選手は自然とONEに参戦するという流れもあって。

松嶋
 修斗とパンクラスのチャンピオン同士がONE日本大会で試合したこともありましたよね。ボクはパンクラスのフェザー級暫定王座決定戦で、ISAO選手に反則負けをして。ここからもう1回パンクラスで試合するにしても、ランキングに入ってる選手とはある程度もう対戦経験があるので、どうしようかなと思っていたタイミングで、ONEからのオファーにお応えしたという流れです。

――暫定王者になれなくてもオファーがあったとのは、それだけONEからの期待も大きかったんでしょうね。

松嶋
 自分も「このタイミングで話がもらえるんだ」と驚いたし、それこそONEの初っ端の試合が元チャンピオンのマラット・ガフロフだったので、ある程度期待されているのか、逆にチャチャッと潰そうとしているのか……という感じでしたね。

――
修斗からパンクラス、パンクラスからONEと移ったのも、やっぱり強い相手を求めてのことだったんですか?

松嶋
 基本的には格闘家としてそこが一番大事かなと思ってやってきたし、修斗からパンクラスに行ったのも、修斗であんまり試合が組まれなかったことが背景にあって。当時フェザー級だと強い選手がいっぱいいるのがパンクラスだったんですよね。

――酒井(正和)さん体制のパンクラスは元気でしたよね。一方、修斗は斎藤選手がトップだったけど、対戦相手がいなくて高谷(裕之)さんとのスペシャルマッチが組まれたり、初参戦の外国人と対戦するとかでストーリー性にもちょっと乏しくて。

松嶋
 ボクはそのとき修斗の新人王を取ったんですけど、新人王って翌春にはいい試合が組まれたりするんですよ。でも、当時は選手も少ないこともあって試合がなくて。そう考えると外国人とも試合できそうなパンクラスという選択になりました。

――
あの頃のONEのMMA部門はスケールが大きくて夢もありましたよね。

松嶋 ボクも契約前なのにシンガポール大会を呼ばれたりしましたからね。そこでマーティン・ニューエンvsクリスチャン・リーのフェザー級タイトルマッチを観たら「やっぱりコイツら強いな」「ONEで戦いたいな」と。こんな若くて強いヤツがいて、またそれを押しのけるチャンピオンがいる。ここでチャンピオンになったらどれだけ自分にプラスになるだろうとは思いました。

――
いまのONEはわりと立ち技路線ですけど、当時はかまり羽振りのいい感じでしたよね。

松嶋
 試合を観るだけなのにシンガポールまで招待してくれましたからね。

――
ONEでは5試合して一区切りを付けることになりましたが、それはRTUへの参戦ありきだったんですか?

松嶋
 というよりは、そもそもONEとの契約がちょうど満了する頃で。そのタイミングであと2~3年契約更新するとなると、もうUFCに上がるチャンスはなくなると思って。チャンスを逃さないためにもいったん契約を切って、日本に戻って試合するか、海外で試合するかということを考えていました。 

――
となると、ONEとの契約を更新しないと判断したときには、まだRTUの話は入ってきてなかったんですか。

松嶋
 まだ何も知らなかったです。なので、それこそ最初はLFAと話をしていたんですよ。LFAに出るか、あとは中東のBRAVE FCに出るか。どっちも契約する・しないぐらいまで話を詰めてたタイミングでRTUの話を聞いて。まあ、多少ゴチャゴチャしたんですけど運よくRTUに引っかかりました。

――ONEってそれなりにファイトマネーもいいはずだから、その待遇を捨てるのもけっこうな決断でしたね。

松嶋
 でも、ボクとしてはファイトマネーがいいからONEにいたいという考えはまったくなくて。それこそONEはマッチング期間があるんで、ファイトマネーがONEより低いところだと試合できないんですよね。そのマッチング期間も12ヵ月くらいあって……。

――
長い! ONEのマッチングでいうといま青木真也選手が話題ですけど、青木選手をRIZINに奪われたくないONEがマッチングしました(笑)。


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