とはいえ、投資にはリスクが付きもので、ワンルーム投資も例外ではありません。リスクと支出を事前に確認して予算を組み立て、ローン返済額と家賃収入の差額も把握した上で、しっかりとワンルーム投資をしていくことが大切です。
投資を失敗させない物件選びとは
ワンルームに限らず、不動産投資の成功率は立地条件に左右されます。そのため、購入したい物件の利便性や、周辺施設などをよくリサーチする必要があります。駅やコンビニなどが近い物件に人気が出やすい傾向があるのは、単身世帯のニーズに合っているためです。
部屋の広さや内装にこだわる入居者も少なくありません。外観や内装がおしゃれなデザイナーズマンションや、築年数が経っていてもセンス良くリノベーションをしている物件などもお勧めです。不動産投資は資産の長期運用ですから、自分が住みたくなるような物件に投資をすると良いでしょう。
リスクと失敗例を知っておくこと
ワンルーム投資は500万円以下からでもできる不動産投資として、手軽なイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。物件の種類は多種多様なものの、不動産を購入するときはリスクを知っておく必要があります。
銀行融資などを受けて投資を始めた場合、借入金を返済しなければなりません。このため、家賃収入とのバランスをしっかり把握しておくことが重要です。失敗を防ぐためには、管理会社との連携も必要です。購入するときに、利回り保障があることや、売却時の時価が下がらないといったメリットばかりをうたう業者には注意しましょう。あえてリスクの説明をしてくれる不動産会社を選ぶのもポイントです。ワンルーム投資をするうえで、不動産会社とは長い付き合いになります。担当の営業マンが退職する可能性もあるので、会社そのものに信頼がおける業者と契約することが大切です。
物件を購入した後で、入居者が入らずに赤字になってしまった、家賃の値下げで利回りが減ってしまったという失敗例もあります。空室が続けば当然のことながら家賃収入が入らないため、支出のみの状態が続くことになります。最低でも3ヵ月間は収入がなく、支出のみとなる。などという想定をして、投資を始めると良いでしょう。
ポイントを押さえて失敗しない投資を
ワンルーム物件で失敗しないポイントは、大まかに四つあります。
まず立地条件です。自分も住みたいと思うような地域や物件を慎重に決めましょう。
二つめは計画性です。安価な投資でも、長期間の空室になれば赤字になってしまいます。あらかじめ固定資産税や家賃相場、ローンの返済のシミュレーションをしておきましょう。
三つめは見た目、つまり物件の外観や内装です。リフォームが必要であれば、予算に組み込んでおくと予想外の出費になりません。清潔感を絶対条件として、リフォームをすると良いでしょう。
四つめは不動産会社選びです。いくら希少物件だからと急かされても、自分で納得できない場合、投資はしないほうが賢明です。リスクを抱えるのは不動産会社ではなく、オーナーである自分です。全てを人任せにしないことが失敗しないポイントになります。
ワンルーム物件は入居者が継続していれば、マンション1棟の投資よりも管理費の負担が軽くなります。初期費用の金額を重視しがちですが、長期の資産運用として、慎重に投資を始めることが失敗しない大前提です。