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「カミさん」が東京長期出張から戻るまでに
「沖縄焼きそば」を上手に作れるようになりたい!
そんな夢を抱いて
毎日「沖縄焼きそば」を作っているうちに
食材を使い切ってしまった!
「沖縄焼きそば」というだけに
その食材は近所のスーパーマーケットでは
そう簡単には手に入らない!
そこで!
バンド「赤犬」のパーカッショニストにして
観客の心を決して掴まない司会者
「グッチ」に頼んで
またまた大正区の「サンクス平尾商店街」に
今度は自動車で連れて行ってもらう事になった!
電車とバスを乗り継いでの来訪では
買い込む量を加減しなければいけないが
今回は”それ行けグッチ号”の送迎付きなので
何の加減もいらずに買い物ができる!
そんな折!
私は一つの悩みを抱えていた!
カミさん不在の間に栽培を任されていた
ベランダの「楠見農園」の一部の植物に
アブラムシが発生してしまったのだ!
この「楠見農園」の植物は
ハーブやねぎや菊菜といった種類で
我が家の食卓にしばしば登場する!
後に自分が食べる事を考えると
農薬を散布しての害虫駆除というのは
できればやりたくない!
牛乳を水で薄めて噴霧する
という方法を以前に試みたのだが
今の我が家でそれは危険だ!
ベランダはねこの「FUTURO君」が
蝿を追ったり
からすに怯えたりするための
憩いの場だ!
そこの植物に牛乳など塗ってあれば
好奇心と食欲が旺盛の彼は
きっとぺろぺろに舐めてしまうのだろう!
ねこがアブラムシを食べて
どうなるのかは知らないが
「ねこに毎日アブラムシをあげて下さい」
という健康アドバイスは聞いた事がないので
多分よくない事だ!
・・・さて
・・・どうしよう
これを放置していては
例え「沖縄焼きそば」を
上手に作れるようになっていても
決してカミさんに褒められる事はない!
「焼きそばを作る代償として
植物を全滅させた配偶者」
としてマイナス評価を受ける事になるのだろう!
これはなかなかの一大事である!
そこで私は!
夏場になると『ひろぐ』にしばしば登場する
「昆虫王チョロ君」に
ある相談をした!
「ベランダの植物に
アブラムシが発生してしまったのだが
アブラムシの天敵である
”てんとう虫”で駆除する事は可能だろうか?」
そう!
私は害虫駆除のために
”生物兵器”を用いる事を思い立ったのだ!
チョロ君からの返答は
以下のようなものだった!
「そんな事は試した事もありませんが
可能だとは思います!
さっそく”てんとう虫”を捕獲に行きましょう!」
前回の『ひろぐ』で記した通り
チョロ君は大正区の生まれで
「サンクス平尾商店街」には
チョロ君の両親によるたこ焼き屋さん
「しらまつ」がある!
しかもチョロ君はそもそも
グッチの高校の同級生だ!
「後藤さん!
大正区には昭和山という山があります!
今の時期であれば
そこに行けば”てんとう虫”が捕獲できるでしょう!」
といういきさつで
私とチョロ君
そしてなぜか「ゲイブ」こと「ガブリエルみき」が
”それ行けグッチ号”にわいわい乗車し
一行は大正へと向かったのであった!
大正区は田園地帯でも山岳地帯でもない!
なのに山がある!
大正区役所の裏にある「昭和山」は
標高わずかに33mの小山だ!
これはかつて
「大阪万博」に向けた
大規模な地下鉄工事によって掘られた
大量の残土を盛って作られた人工山で
登り始めて10分ほどで登頂できる!
ブリタニカ百科事典によれば
「山」と名乗るためには
2,000フィート(610m)の高さが必要だ!
なので厳密に言えば「昭和山」は
山を名乗るのに577mも足りない!
しかし千葉県袖ケ浦市には
東京でもドイツでもないのに
「東京ドイツ村」がある!
その強引さに比べてみれば
大正区にある33mの盛り上がりが
”山”を名乗るぐらい
何でもない話である!!
中腹の広場では夕方になると
近所の親父さん達が集まって将棋をさしたり
ちょいとした草陰で
中学生や高校生カップルが
こそこそしていたりする!
あくまでも”こそこそ”だ!
区役所のすぐ裏なので
こそこそ以上の行為には決して向かない
健全な場所なのだ!
頂上まで登ってみても
てんとう虫はいなかったのだが
下山して区役所の駐車場付近を探すと
幼虫・蛹(さなぎ)・成虫という
三態のてんとう虫をどっさりと捕獲できた!
さてそこからは
”てんとう虫”をリュックに入れて
「サンクス平尾商店街」での
買い出しと買い食いだ!
大好きな「沢志商店」にて
必要な沖縄食材をどっさりと買い込んだ!
更にたこ焼き屋さん「しらまつ」では
チョロ君一家の感動の再会に立ち会い
みんなで涙した!
うそだ!
しなかった!
二週間ぶりぐらいだったそうだ!
完全な余談だが
「桂枝雀」氏による落語『代書屋』では
主人公の職歴を代わって書き込む代書屋が
「今川焼き」
「太鼓焼き」
「大判焼き」
「回転焼き」
という呼び名に悩むワン・シーンがある!
山形の私の実家では
「今川焼き」だったのではなかろうか?
ところが!
「しらまつ」の大判焼きを見た「ゲイブ」の言う事にゃ!
「岡山ではありゃ”ふーまん”じゃ!」
と主張して譲らない!
一体どうなのだろう?
なんだろう「ふーまん」!
岡山の方からの情報に期待したい!
地元民であるチョロ君の案内で
「宮城ホルモン店」に立ち寄り
ちょいとご機嫌な食事をした!
ここは串に刺したホルモン焼きのお店で
お店の兄さんが鉄板に並べたホルモン焼きを
好きに取って食べ
後でその串の本数で勘定するという
立ち食いのお店だ!
これがおいしくないわけがない!
しかも一部の具材を除いて
どれも1本60円という
まるで子供のおやつのような値段だ!
飲み物まで頼んで散々食べたのに
4人合わせて2800円という安価だった!
ここは運転手グッチと案内人チョロ君への
慎ましやかなお礼として
私が払う事にした!
ややっ!
ひたすら食べて騒ぐだけのゲイブにまで
ごちそうしてしまった!
もう一度聞こう!
「ふーまん」とは何なのだ!
かくして大正を
昆虫採集と食材買い出しにひろいだ後に
帰宅した!
さっそく”てんとう虫”を
「楠見農園」に放虫しなければならない!
まず即戦力となるのは幼虫だ!
てんとう虫は幼虫も成虫も
食べる物はアブラムシであるため
”害虫”の反意語である
”益虫(えきちゅう)”と分類される昆虫だ!
成虫は飛び去る可能性があっても
幼虫は羽がないので
植物にとどまって働いてくれるだろう!
成虫はいずれ飛び去っていなくなる!
しかし
もしも「楠見農園」の植物に
アブラムシという食の魅力を感じてくれれば
害虫全滅までは
付き合ってくれるのではないだろうか?
幼虫も成虫もものすごい勢いで
アブラムシを捕食し始めた!
「なんすかここは!
これ全部食べてもいいんすか?」
という彼らの歓喜の声が私の耳に届いた!
てんとう虫は”生物兵器”として
きっと素晴らしい活躍を見せてくれるに違いない!
心配なのは
”見慣れないもの”
”動くもの”
”自分より弱そうなもの”
に対する執念がすさまじい
FUTURO君だ!
てんとう虫を食べてはだめですよ!
翌朝になって驚いた!
アブラムシはほとんどいなくなっていた!
それでもわずかに残るアブラムシを捕食するために
何匹ものてんとう虫が仕事をしていた!
更に時は過ぎ
本日でちょうど一週間が過ぎた!
蛹で捕獲したてんとう虫は全て羽化し
「楠見農園」へと放たれたそんな頃!
カミさんが2ヶ月ぶりに東京から帰って来た!
同時にアブラムシはほぼ完全に農園を去った!
まだ若干数のてんとう虫が
わずかに残る害虫を食べるため
「楠見農園」を散歩している!
ふと見ると
植物の葉には
見慣れた物が付着していた!
てんとう虫の蛹だ!
幼虫として我が家に連れて来られ
しっかりと働いてくれた後に
「楠見農園」で「蛹化(ようか)」したのだ!
もうじき羽化したところで
もう「楠見農園」にアブラムシはおるまい!
どこか別の家のベランダに飛んで
”生物兵器”としての実力を見せてくれるに違いない!
もうじき「昆虫」のシーズンだ!
その前に4年に一度の祭典
サッカー欧州選手権「EURO 2016」が開催される!
そんなこんなを通り抜けながら
私は5年ぶりの新作舞台
『だーてぃーびー』に挑む!
ひろぐ事があまりにも多い!
「沖縄焼きそば」を上手に作れるようになりたい!
そんな夢を抱いて
毎日「沖縄焼きそば」を作っているうちに
食材を使い切ってしまった!
「沖縄焼きそば」というだけに
その食材は近所のスーパーマーケットでは
そう簡単には手に入らない!
そこで!
バンド「赤犬」のパーカッショニストにして
観客の心を決して掴まない司会者
「グッチ」に頼んで
またまた大正区の「サンクス平尾商店街」に
今度は自動車で連れて行ってもらう事になった!
電車とバスを乗り継いでの来訪では
買い込む量を加減しなければいけないが
今回は”それ行けグッチ号”の送迎付きなので
何の加減もいらずに買い物ができる!
そんな折!
私は一つの悩みを抱えていた!
カミさん不在の間に栽培を任されていた
ベランダの「楠見農園」の一部の植物に
アブラムシが発生してしまったのだ!
この「楠見農園」の植物は
ハーブやねぎや菊菜といった種類で
我が家の食卓にしばしば登場する!
後に自分が食べる事を考えると
農薬を散布しての害虫駆除というのは
できればやりたくない!
牛乳を水で薄めて噴霧する
という方法を以前に試みたのだが
今の我が家でそれは危険だ!
ベランダはねこの「FUTURO君」が
蝿を追ったり
からすに怯えたりするための
憩いの場だ!
そこの植物に牛乳など塗ってあれば
好奇心と食欲が旺盛の彼は
きっとぺろぺろに舐めてしまうのだろう!
ねこがアブラムシを食べて
どうなるのかは知らないが
「ねこに毎日アブラムシをあげて下さい」
という健康アドバイスは聞いた事がないので
多分よくない事だ!
・・・さて
・・・どうしよう
これを放置していては
例え「沖縄焼きそば」を
上手に作れるようになっていても
決してカミさんに褒められる事はない!
「焼きそばを作る代償として
植物を全滅させた配偶者」
としてマイナス評価を受ける事になるのだろう!
これはなかなかの一大事である!
そこで私は!
夏場になると『ひろぐ』にしばしば登場する
「昆虫王チョロ君」に
ある相談をした!
「ベランダの植物に
アブラムシが発生してしまったのだが
アブラムシの天敵である
”てんとう虫”で駆除する事は可能だろうか?」
そう!
私は害虫駆除のために
”生物兵器”を用いる事を思い立ったのだ!
チョロ君からの返答は
以下のようなものだった!
「そんな事は試した事もありませんが
可能だとは思います!
さっそく”てんとう虫”を捕獲に行きましょう!」
前回の『ひろぐ』で記した通り
チョロ君は大正区の生まれで
「サンクス平尾商店街」には
チョロ君の両親によるたこ焼き屋さん
「しらまつ」がある!
しかもチョロ君はそもそも
グッチの高校の同級生だ!
「後藤さん!
大正区には昭和山という山があります!
今の時期であれば
そこに行けば”てんとう虫”が捕獲できるでしょう!」
といういきさつで
私とチョロ君
そしてなぜか「ゲイブ」こと「ガブリエルみき」が
”それ行けグッチ号”にわいわい乗車し
一行は大正へと向かったのであった!
大正区は田園地帯でも山岳地帯でもない!
なのに山がある!
大正区役所の裏にある「昭和山」は
標高わずかに33mの小山だ!
これはかつて
「大阪万博」に向けた
大規模な地下鉄工事によって掘られた
大量の残土を盛って作られた人工山で
登り始めて10分ほどで登頂できる!
ブリタニカ百科事典によれば
「山」と名乗るためには
2,000フィート(610m)の高さが必要だ!
なので厳密に言えば「昭和山」は
山を名乗るのに577mも足りない!
しかし千葉県袖ケ浦市には
東京でもドイツでもないのに
「東京ドイツ村」がある!
その強引さに比べてみれば
大正区にある33mの盛り上がりが
”山”を名乗るぐらい
何でもない話である!!
中腹の広場では夕方になると
近所の親父さん達が集まって将棋をさしたり
ちょいとした草陰で
中学生や高校生カップルが
こそこそしていたりする!
あくまでも”こそこそ”だ!
区役所のすぐ裏なので
こそこそ以上の行為には決して向かない
健全な場所なのだ!
頂上まで登ってみても
てんとう虫はいなかったのだが
下山して区役所の駐車場付近を探すと
幼虫・蛹(さなぎ)・成虫という
三態のてんとう虫をどっさりと捕獲できた!
さてそこからは
”てんとう虫”をリュックに入れて
「サンクス平尾商店街」での
買い出しと買い食いだ!
大好きな「沢志商店」にて
必要な沖縄食材をどっさりと買い込んだ!
更にたこ焼き屋さん「しらまつ」では
チョロ君一家の感動の再会に立ち会い
みんなで涙した!
うそだ!
しなかった!
二週間ぶりぐらいだったそうだ!
完全な余談だが
「桂枝雀」氏による落語『代書屋』では
主人公の職歴を代わって書き込む代書屋が
「今川焼き」
「太鼓焼き」
「大判焼き」
「回転焼き」
という呼び名に悩むワン・シーンがある!
山形の私の実家では
「今川焼き」だったのではなかろうか?
ところが!
「しらまつ」の大判焼きを見た「ゲイブ」の言う事にゃ!
「岡山ではありゃ”ふーまん”じゃ!」
と主張して譲らない!
一体どうなのだろう?
なんだろう「ふーまん」!
岡山の方からの情報に期待したい!
地元民であるチョロ君の案内で
「宮城ホルモン店」に立ち寄り
ちょいとご機嫌な食事をした!
ここは串に刺したホルモン焼きのお店で
お店の兄さんが鉄板に並べたホルモン焼きを
好きに取って食べ
後でその串の本数で勘定するという
立ち食いのお店だ!
これがおいしくないわけがない!
しかも一部の具材を除いて
どれも1本60円という
まるで子供のおやつのような値段だ!
飲み物まで頼んで散々食べたのに
4人合わせて2800円という安価だった!
ここは運転手グッチと案内人チョロ君への
慎ましやかなお礼として
私が払う事にした!
ややっ!
ひたすら食べて騒ぐだけのゲイブにまで
ごちそうしてしまった!
もう一度聞こう!
「ふーまん」とは何なのだ!
かくして大正を
昆虫採集と食材買い出しにひろいだ後に
帰宅した!
さっそく”てんとう虫”を
「楠見農園」に放虫しなければならない!
まず即戦力となるのは幼虫だ!
てんとう虫は幼虫も成虫も
食べる物はアブラムシであるため
”害虫”の反意語である
”益虫(えきちゅう)”と分類される昆虫だ!
成虫は飛び去る可能性があっても
幼虫は羽がないので
植物にとどまって働いてくれるだろう!
成虫はいずれ飛び去っていなくなる!
しかし
もしも「楠見農園」の植物に
アブラムシという食の魅力を感じてくれれば
害虫全滅までは
付き合ってくれるのではないだろうか?
幼虫も成虫もものすごい勢いで
アブラムシを捕食し始めた!
「なんすかここは!
これ全部食べてもいいんすか?」
という彼らの歓喜の声が私の耳に届いた!
てんとう虫は”生物兵器”として
きっと素晴らしい活躍を見せてくれるに違いない!
心配なのは
”見慣れないもの”
”動くもの”
”自分より弱そうなもの”
に対する執念がすさまじい
FUTURO君だ!
てんとう虫を食べてはだめですよ!
翌朝になって驚いた!
アブラムシはほとんどいなくなっていた!
それでもわずかに残るアブラムシを捕食するために
何匹ものてんとう虫が仕事をしていた!
更に時は過ぎ
本日でちょうど一週間が過ぎた!
蛹で捕獲したてんとう虫は全て羽化し
「楠見農園」へと放たれたそんな頃!
カミさんが2ヶ月ぶりに東京から帰って来た!
同時にアブラムシはほぼ完全に農園を去った!
まだ若干数のてんとう虫が
わずかに残る害虫を食べるため
「楠見農園」を散歩している!
ふと見ると
植物の葉には
見慣れた物が付着していた!
てんとう虫の蛹だ!
幼虫として我が家に連れて来られ
しっかりと働いてくれた後に
「楠見農園」で「蛹化(ようか)」したのだ!
もうじき羽化したところで
もう「楠見農園」にアブラムシはおるまい!
どこか別の家のベランダに飛んで
”生物兵器”としての実力を見せてくれるに違いない!
もうじき「昆虫」のシーズンだ!
その前に4年に一度の祭典
サッカー欧州選手権「EURO 2016」が開催される!
そんなこんなを通り抜けながら
私は5年ぶりの新作舞台
『だーてぃーびー』に挑む!
ひろぐ事があまりにも多い!
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