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久しぶりに「カミさん」が出演する舞台を見に行った!
「カミさん」は最近
ドラマに出してもらったり
大きな舞台に立たせてもらったりと
なかなか忙しそうにしているのだが
私はそんな「カミさん」の活躍を
まるで見る事なく過ごして来た!
別に「カミさん」に興味がないわけではない!
むしろ人間としての「カミさん」には
非常に興味がある!
ある時「カミさん」が
ダイニング・テーブルの上に積み重ねられた
新聞や雑誌を整理していた!
新聞は新聞
雑誌は雑誌と分けて
「ゴミ出し」が楽なようにしていたのだろう!
何気なくそんな作業を眺めていると
「カミさん」が整理する新聞と雑誌の間から
何か1cmほどの
真っ黒い棒状の物が出て来たのが見えた!
「カミさん」はそれをつまみ上げた!
と!
次の瞬間!
衝撃的な光景を目にした!
「カミさん」は指に持ったそれを
ぱくっ!
と口の中に放り入れたのだ!
私は
んっ!
とうなった!
「カミさん」の顎が
1〜2秒間動いたと思ったら
それをまた手で取り出し
灰皿の中に捨てた!
そして何もなかったかのように
また新聞と雑誌の整理に戻った!
んーっ!
私はあわてて仕分け作業を止めさせた!
説明が欲しかった!
「なに!
なに!
ちょっと!
今なにしたの!」
取り乱す私に
「カミさん」は平然と答えた!
「・・・なんかプラッチックやったわ。」
”何をした?”
という質問に
”プラッチックやった”
という言葉は答えになっていない!
なのに!
「カミさん」は説明を終えた顔をしていた!
そしてまた作業に戻ろうとした!
だめだだめだ!
一瞬の出来事に対して尋ねたい事が多過ぎる!
私は再び作業を止めるよう呼びかけた!
「待って待って待って!
なに!
何だと思ったの!」
「カミさん」は
何をそんなにあわてているのか
といった顔で私に言った!
「チョコやと思った。」
そしてまた雑誌と新聞を手に取った!
興奮の絶頂に達した私は
もうソファから立ち上がっていた!
「ちょっと!
ちょっとそれやめて!
仕分けすんのやめて!
んで話聞いて!」
「カミさん」は迷惑そうに手を止めた!
そしてあろう事か
私を”変な奴”といった目で見た!
あまりにも不本意だった!
私は声を荒げた!
「古新聞とか!
古雑誌とかに!
挟まっている何か黒い棒を!
何だろうな?
チョコかもしれないなと思って?
まずは口に入れたのか!」
「カミさん」は非常に冷静な声で
またしてもこう言った!
「チョコやと思ったもん。」
なにかー!
じゃあなにかー!
チョコレートだとしよう!
それはチョコレートだったとしよう!
チョコレートが!
古新聞や古雑誌に挟まれていたら!
普通に食べるのか!
いいのかそれで!
そんな戦後間もない頃のような!
『ほたるの墓』のような!
そんなに飢えた状況なのか我が家は!
どれほど私が必死で抗議しても
「カミさん」は
「チョコに見えた」
とか
「見た目はチョコだった」
の一点張りで
新聞と雑誌の仕分けを
止めようとはしなかった!
スーパーマーケットでは
賞味期限から産地まで
しっかりと確認してからかごに入れる
そんな慎重な人だ!
普段の食事で口にする物も
なかなかにグルメな人だ!
だが!
私がその時に見たのは
「新聞と雑誌の間に挟まった
プラスチック棒を食べた主婦」
だった!
どうだ!
私が「カミさん」に興味を持たないなどと
どうして言えようか!
なんなら興味しかない!
結婚して20年になるが
このように
いまだに理解できない部分が
彼女にはとても多いのだ!
「としさん」こと「工藤俊作」氏による
「プロジェクトKUTO-10(くとうてん)」
の最新作
『ストレッチポリマーインターフェース』
はコメディとして書かれた作品ではない!
いわゆる「シュール・レアリズム」の世界で
伝えようとする言葉を
どこまでも湾曲させて描かれた作品だった!
なのに私は
ずっとへらへら鑑賞した!
言葉がストレートに書かれていないだけに
「カミさん」の演技を見ていると
「この人は何を考えて
あんな馬鹿な事をしておるのだろう?」
と首をかしげてしまう!
そしてへらへら笑ってしまう!
難解な脚本を
”どーでもいー話”
といったスタンスで捉えて
かつて見た事もないへんてこりんなセットを組み
そこで役者を遊ばせる
「内藤裕敬(ないとう・ひろのり)」氏による
演出が素晴らしかった!
「どういう話だったんですかねぇ?」
と「内藤」氏に問うと
「俺にもよくわかんねーよ!」
と豪快に言い放ってもらった!
すっきりした!
それは時間を楽しみ
言葉を感じる演劇作品だった!
もちろん重要なメッセージも含まれているのだが
それすらも
”理解せずに感じなさい”
という「ブルース・リー」の境地で
眺めていればいい作品だった!
「カミさん」は
赤ん坊から老婆まで!
落語家から怪物までを
”暴れ演じ”で披露していた!
まさに「Riot Act」だった!
客席にいた私は彼女を見て
「相変わらず変な人だなぁ!」
と感じていた!
それも仕方があるまい!
家にいる時には
プラスチックを食べる主婦なのだから!
「格闘技」に関しては
どこまでも知識の深い「内藤」氏に
差し入れとして
『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』
を劇場付近の本屋さんで買って贈った!
「内藤」氏が読み終わり次第
その本の内容を中心として
「格闘技」飲み会を開催したいと考えている!
そんなこんなで
「おかやどかり」という生物が
近所のホームセンターにて
1匹100円で売られていたので
3匹買ってみた!
ちゃんと育てれば10年以上生きると聞き
引っ越し用の貝殻というのも購入した!
さっそく飼育ケースに入れてみると
「ミル・マスカラス」が
入場時にリングの上で
マスクをかぶり替える時のような早業でもって
「おかやどかり」は引っ越しを成し遂げた!
初めて見る作業だったので
たいそうひろいだ!
これはなかなか面白い生き物だ!
書斎「LEVEL 4」で
「昆虫」と共に研究飼育を続けてみたい!
「カミさん」は最近
ドラマに出してもらったり
大きな舞台に立たせてもらったりと
なかなか忙しそうにしているのだが
私はそんな「カミさん」の活躍を
まるで見る事なく過ごして来た!
別に「カミさん」に興味がないわけではない!
むしろ人間としての「カミさん」には
非常に興味がある!
ある時「カミさん」が
ダイニング・テーブルの上に積み重ねられた
新聞や雑誌を整理していた!
新聞は新聞
雑誌は雑誌と分けて
「ゴミ出し」が楽なようにしていたのだろう!
何気なくそんな作業を眺めていると
「カミさん」が整理する新聞と雑誌の間から
何か1cmほどの
真っ黒い棒状の物が出て来たのが見えた!
「カミさん」はそれをつまみ上げた!
と!
次の瞬間!
衝撃的な光景を目にした!
「カミさん」は指に持ったそれを
ぱくっ!
と口の中に放り入れたのだ!
私は
んっ!
とうなった!
「カミさん」の顎が
1〜2秒間動いたと思ったら
それをまた手で取り出し
灰皿の中に捨てた!
そして何もなかったかのように
また新聞と雑誌の整理に戻った!
んーっ!
私はあわてて仕分け作業を止めさせた!
説明が欲しかった!
「なに!
なに!
ちょっと!
今なにしたの!」
取り乱す私に
「カミさん」は平然と答えた!
「・・・なんかプラッチックやったわ。」
”何をした?”
という質問に
”プラッチックやった”
という言葉は答えになっていない!
なのに!
「カミさん」は説明を終えた顔をしていた!
そしてまた作業に戻ろうとした!
だめだだめだ!
一瞬の出来事に対して尋ねたい事が多過ぎる!
私は再び作業を止めるよう呼びかけた!
「待って待って待って!
なに!
何だと思ったの!」
「カミさん」は
何をそんなにあわてているのか
といった顔で私に言った!
「チョコやと思った。」
そしてまた雑誌と新聞を手に取った!
興奮の絶頂に達した私は
もうソファから立ち上がっていた!
「ちょっと!
ちょっとそれやめて!
仕分けすんのやめて!
んで話聞いて!」
「カミさん」は迷惑そうに手を止めた!
そしてあろう事か
私を”変な奴”といった目で見た!
あまりにも不本意だった!
私は声を荒げた!
「古新聞とか!
古雑誌とかに!
挟まっている何か黒い棒を!
何だろうな?
チョコかもしれないなと思って?
まずは口に入れたのか!」
「カミさん」は非常に冷静な声で
またしてもこう言った!
「チョコやと思ったもん。」
なにかー!
じゃあなにかー!
チョコレートだとしよう!
それはチョコレートだったとしよう!
チョコレートが!
古新聞や古雑誌に挟まれていたら!
普通に食べるのか!
いいのかそれで!
そんな戦後間もない頃のような!
『ほたるの墓』のような!
そんなに飢えた状況なのか我が家は!
どれほど私が必死で抗議しても
「カミさん」は
「チョコに見えた」
とか
「見た目はチョコだった」
の一点張りで
新聞と雑誌の仕分けを
止めようとはしなかった!
スーパーマーケットでは
賞味期限から産地まで
しっかりと確認してからかごに入れる
そんな慎重な人だ!
普段の食事で口にする物も
なかなかにグルメな人だ!
だが!
私がその時に見たのは
「新聞と雑誌の間に挟まった
プラスチック棒を食べた主婦」
だった!
どうだ!
私が「カミさん」に興味を持たないなどと
どうして言えようか!
なんなら興味しかない!
結婚して20年になるが
このように
いまだに理解できない部分が
彼女にはとても多いのだ!
「としさん」こと「工藤俊作」氏による
「プロジェクトKUTO-10(くとうてん)」
の最新作
『ストレッチポリマーインターフェース』
はコメディとして書かれた作品ではない!
いわゆる「シュール・レアリズム」の世界で
伝えようとする言葉を
どこまでも湾曲させて描かれた作品だった!
なのに私は
ずっとへらへら鑑賞した!
言葉がストレートに書かれていないだけに
「カミさん」の演技を見ていると
「この人は何を考えて
あんな馬鹿な事をしておるのだろう?」
と首をかしげてしまう!
そしてへらへら笑ってしまう!
難解な脚本を
”どーでもいー話”
といったスタンスで捉えて
かつて見た事もないへんてこりんなセットを組み
そこで役者を遊ばせる
「内藤裕敬(ないとう・ひろのり)」氏による
演出が素晴らしかった!
「どういう話だったんですかねぇ?」
と「内藤」氏に問うと
「俺にもよくわかんねーよ!」
と豪快に言い放ってもらった!
すっきりした!
それは時間を楽しみ
言葉を感じる演劇作品だった!
もちろん重要なメッセージも含まれているのだが
それすらも
”理解せずに感じなさい”
という「ブルース・リー」の境地で
眺めていればいい作品だった!
「カミさん」は
赤ん坊から老婆まで!
落語家から怪物までを
”暴れ演じ”で披露していた!
まさに「Riot Act」だった!
客席にいた私は彼女を見て
「相変わらず変な人だなぁ!」
と感じていた!
それも仕方があるまい!
家にいる時には
プラスチックを食べる主婦なのだから!
「格闘技」に関しては
どこまでも知識の深い「内藤」氏に
差し入れとして
『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』
を劇場付近の本屋さんで買って贈った!
「内藤」氏が読み終わり次第
その本の内容を中心として
「格闘技」飲み会を開催したいと考えている!
そんなこんなで
「おかやどかり」という生物が
近所のホームセンターにて
1匹100円で売られていたので
3匹買ってみた!
ちゃんと育てれば10年以上生きると聞き
引っ越し用の貝殻というのも購入した!
さっそく飼育ケースに入れてみると
「ミル・マスカラス」が
入場時にリングの上で
マスクをかぶり替える時のような早業でもって
「おかやどかり」は引っ越しを成し遂げた!
初めて見る作業だったので
たいそうひろいだ!
これはなかなか面白い生き物だ!
書斎「LEVEL 4」で
「昆虫」と共に研究飼育を続けてみたい!
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