ハックルベリーに会いに行く
あしたの編集者:その13「この世の本質はなぜ隠されているか?」(1,902字)
この世の本質は隠されている。
例えば、「仲が悪くなる」というのが親子関係の本質であるが、なぜか人間は「親とは仲が良いものだ」あるいは「仲良くするべきだ」という誤った固定観念に縛られている。
なぜか?
それは、まさにその「親とは仲が悪くなるものだ」という本質を隠すためである。それを分からせないためだ。
実は、それが分かってしまうと、一つの問題がある。それは、生きることのモチベーションが失われることだ。生きる「力」が減退してしまうのである。
ここに、いつも親と仲違いして悩んでいる人がいたとする。彼(彼女)は、もし親と仲が悪いというのが本質だと知らないままだったら、ずっとそのことに悩み続ける。
そして悩んでいる間は、退屈しないで済むのである。親との関係をなんとか改善しようと、前向きに生きられる。
「分からない」というのは、生きる力の原動力なのだ。その逆に、いろんなことが分かれば分かるほど、生きる
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