先日、「文化通信」という出版業界紙のインタビューを受けた。
そこで、こんなことを話した。
「ぼくの仕事は、今もそうだが、以前から『コンテンツの善し悪しを判断すること』が肝になっている。そして、それがなんとか果たせているから、おかげさまで仕事にありつけているのではないか」
それで気づいたのは、ぼくにとって最大の長所ともいえるのが、「コンテンツの善し悪しを判断する能力」だということだ。

ところで、なぜ「コンテンツの善し悪しを判断すること」が得意になったかといえば、それは育つ中で培ってきたある行動様式に理由があると思う。
そこで今日は、そのことについて書いてみたい。


ぼくが物心ついた頃、家には数百冊の絵本があった。おかげで、それらを何度もくり返し読みながら育った。
そうしながら、やがて絵本にも「面白いもの」と「つまらないもの」があるということに気がついた。そして、面白い絵本はくり返し読んだが、つ