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あしたの編集者:その26「なぜ現代から恐怖心が失われてしまったか」(1,762字)
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あしたの編集者:その26「なぜ現代から恐怖心が失われてしまったか」(1,762字)

2016-12-15 06:00
    恐怖心とは何か?
    それは、「人が生き抜くために欠かすことのできないセンサー」である。
    恐怖心は、なにしろ生きるのに欠かせない機能だから、人間の感情の中で一番鋭敏にできているし、体のメカニズムもそれを元に設計されている。
    恐怖心を上手く持つことができないと、心身にさまざまな不調を来す。特に、気力やモチベーションの低下が著しくなる。
    そうなると、今度はさまざまな能力の低下につながる。恐怖心が持てないと努力も怠るようになるから、そもそも能力が育めない。また、あらゆる気力も減じるので、生きることもままならなくなる。

    だから、恐怖心は、必ず持つようにしなければならないのだが、しかしこれには一つの大きなハードルがある。それは、恐怖心は文字通りセンサーだから、それを感じることに体が反応を起こしてしまうのである。それも「拒否反応」だ。人間は、そもそも恐怖心が持続することに耐えられない仕組みになっている。

    人は、恐怖心
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