勉強ができるようになるためには、言葉の使い方が上手くならなければならない。逆にいえば、勉強ができない人は、たいてい言葉の使い方が下手だ。

ところで、言葉の使い方が下手な人には、ある共通の特徴がある。それは、「言語能力の価値を知らない」ということだ。「言葉なんか上手くならなくても問題はない」と思っていることである。言語能力の価値を低く見積もっているから、言葉の使い方が上手くなることにそれほどの必要性を感じていない。おかげで、言葉の訓練をしない。それで、自然と言語能力が低いままなのである。

そのため、言葉の重要性を知れば、それだけで言語能力というのは上がる。そこでここでは、まずは「言葉の重要性」を確認したい。実は言葉というのは、単に勉強ができるためや、あるいは一般に考えられている「コミュニケーション」のためだけではなく、他にもいくつかの重要な役割がある。それは、大きく分けて三つある。

一つは、