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ふとした折りに知識がつながるということがある。すると、そこから見えてくるものがある。
先日、たまたま知人と「種田山頭火」について話していた。そのとき、「放浪詩人というのは日本人は好きなんですかね?」と問われ、ふと円空のことを思い出した。
円空は、詩人ではないが仏師として、山頭火と同じように全国を旅しながらさまざまな仏像を彫っていた。そして日本人は、山頭火と同じように円空を愛した。あるいは、松尾芭蕉や山下清なども、やはり放浪の芸術家として日本人に愛された。
そこから話題は、さらに「吟遊詩人」へと跳んだ。吟遊詩人も、かつてヨーロッパを移動しながら歌を作り、人々に聞かせることを生業としていた。またかのモーツァルトも、幼少時は演奏旅行でヨーロッパ中を駆け巡っていた。だからこれは、必ずしも日本だけの現象ではなく、全世界的な現象ということができるだろう。
そういういわゆる「旅人」が、かつては社会の中で
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