先週、こんな記事がバズっていた。


本がいかに売れないかという話なのだが、ぼく自身、今は出版業界で働いているので他人事では済まされない。
そこでぼくも、出版業界の現状について考えてみた。特に、ぼくが一番の問題だと考える「本屋の衰退」について考えてみた。ぼくは、本屋が衰退していることが、出版業界が衰退している一番の要因と思うのだが、ではなぜ本屋は衰退しているのか? それは、面白い本が少なくなったからという単純な話ではない。

ぼくは、中学生のとき(1981年)から一日も欠かさず毎日本屋に行っていた。その生活は2005年頃まで続いたが、その後は徐々に行かなくなって、今は月に一回行けばいい方だ。
では、なぜ本屋に行かなくなったのか?
その前に、そもそもなぜ本屋へ行っていたのか?

ぼくが本屋へ行っていたのは、情報に飢えていたからだ。新しい情報もそうだが、何より面白い情報に飢