1980年を境に、日本の結婚率は下がった。離婚率も上がって、その結果少子化となった。簡単にいえば、1980年以降に日本人の若い男女は夫婦でいることが難しくなった。その結果、子供が生まれなくなったのだ。

なぜそうなったのか？
確たる答えを出すことは難しいかもしれないが、しかし推論は立てられる。というのも、1980年というのは前述したように男女比が逆転したときだ。人類史上にも珍しく、男性の数が女性の数を上回った。そして、その後も男性の比率がますます多くなり、日本の少子化はますます進行している。

そう考えると、男女比と少子化というのは深い関係があると見ることもできる。そこで、この観点から少子化、あるいは非婚化というものを分析してみたい。

ところで、1980年以降の男女比の逆転というのは、ちょうどバブル経済の始まりと重なった。ただ、バブル経済と男女比の逆転には、直接の因果関係はない。なぜなら、バブ