ハックルベリーに会いに行く
『インクレディブル・ファミリー』の感想(2,366字)
『インクレディブル・ファミリー』を見た。
感想は、正直にいうと少しモヤモヤが残った。
今日はそのことを書いてみたい。
『インクレディブル・ファミリー』の前作である『ミスター・インクレディブル』は、おそらくぼくが最もたくさんの回数を見た映画ではないかと思う。DVDが出てすぐ買ったのだが、どういうわけか見飽きなくて、何度となく繰り返し見た。おそらく30回以上見ているはずだ。
なぜこの映画が好きかといえば、登場人物たちのお荷物だった特異な能力(スーパーパワー)が、いざとなったとき活躍に転じるからだ。ぼくはそういうシークエンスにとても弱い。短所だったものがあるとき長所に変わる、ダメだった人間が要所で活躍する――という話がとても好きなのである。
なぜかといえば、それはぼく自身の短所が著しいからだろう。お荷物となる要素を抱えている。
だから、それが長所に転じることを心の奥底で願っているのだ。そしてその
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