ハックルベリーに会いに行く
死について(1,751字)
小学校3年生のときに親がなぜか手塚治虫の『火の鳥』をシリーズで買ってきて、マンガが大好きだったぼくはそれを読んだ。すると「鳳凰編」で「人間は死んだら輪廻転生して他の動物になるが、再び人間には戻れない可能性もある」というようなことが書かれていた。
そこでぼくは生まれて初めて「自分もいつかは死ぬ」ということに思い至った。9歳のときだ。それから3日間、ぼくは悪夢にうなされた。文字通りの悪夢だ。死んで自分が輪廻転生する夢を見たのだ。「鳳凰編」の中に主人公が夢の中で船の難破によって死ぬ場面があるのだが、それが夢に出てきた。ぼくも船で難破してミジンコに転生した。
しかし悪夢は3日でおさまった。なぜかというと、死については深く考えないことにしたからだ。ぼくは、人生において深く考えないことはほとんどないのだが、なぜか死だけは自然と深く考えることをやめられた。
それからの人生でも、たびたび死の恐怖にとらえら
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。
2019/10/18(金) 06:00 建前が暴走する危険な社会(2,033字)
2019/10/22(火) 06:00 お金をかけずにたった三ヶ月で知的生産性を爆発的に飛躍させる方法:その43(1,721字)