コロナの自粛を声高に叫び続ける人というのは、その思想の背景に「命以上にだいじなものはない」という価値観がある。あるいは「生きていればなんとかなる」という考え方がある。

この思想は、多くの人が共有しているだろう。しかし一部には、これを共有しないどころか、真っ向から否定する人もいる。ぼくもそうだ。ぼくも、この考えを真っ向から否定する。

そのため、自粛賛成派と自粛否定派との間には、深い溝が横たわる。お互い全く相容れなくなるのだ。今回は、そのことについて書いてみたい。


まず、「命以上にだいじなものはない」という考えは、思想的に間違っている。しかしながら、これはある種「不可避的な間違え」でもある。
なぜなら、そういう間違いが生命力を駆動する部分があるからだ。この間違えがないと、生きることのモチベーションが下がってしまう。

そのため、人間はそうした間違いを信じ込むような設計になっている。
しかし、ある