昨日のQ&Aでも書いたのだが、『アーモンド』という小説をお勧めしたい。


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今回は、どうお勧めしたいかを書いてみたい。

まず、内容を簡単に説明する。
主人公の男の子は、脳の「扁桃体」というところが生まれつき小さく、感情がわき上がらない。喜怒哀楽がない。そういう設定である。
この症状は本当にあって、「失感情症」というそうだ。ただ、普通の失感情症ではなく、小説オリジナルの設定として描かれている。

その症状の原因となっている脳の扁桃体がアーモンドのような形だから、『アーモンド』というタイトルなのだ。

この男の子は、まだ生まれる前にお父さんを事故で亡くした。そのため、シングルマザーになったお母さんと、お母さんのお母さん――つまり「おばあさん」と3人で暮らしている。

このおばあさんも、シングルマザーだった。学がなかったので、娘に高等教育を受けさせたいと思い、厳しく育てた。