ハックルベリーに会いに行く
人間の本質としての暴力(1,941字)
子供を育てていると、いろいろ面白い。彼らが、全く教えてもいないことをするからだ。
中でも面白いと思ったのは「暴力」である。うちの子供は、嫌なことをされると殴ってくる。
また、面白半分に蹴ってくることもある。蹴った後は、ぼくの顔を見てニヤッとしていた。そうしたのは、蹴った瞬間にアドレナリンが出たからだろう。その快感に酔いしれているのだ。
一方で、「ちょっとまずかったかな」と伺うような表情もあった。ぼくは痛いと怒ったりするので、(蹴ってはまずい)というのも分かっているのである。それでも蹴ってくるのだから、よっぽど気持ちいいのだろう。
そう考えると、殴るのと蹴るのとでは少しコンセプトが違う。殴るときは、ふざけてではなくたいてい抵抗の意思表示だ。例えば、食べてはいけないものを勝手に食べているとき、親にそれを取り上げたら、殴ったりする。
おそらく、「殴る」と「蹴る」とでは脳のチャンネルが違うのだろう
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