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人は俯瞰で夢を見る。それは、不条理を受け入れる「箱庭効果」を期待してのことだ。世界を俯瞰で見ると、心が落ち着くのである。
そして、心が落ち着くと人はものごとを哲学的にとらえられるようになる。ものごとの表層ではなく本質に目が行くようになる。
その意味で、俯瞰の視点は人の心を落ち着かせ、哲学的思索に導く効果があるのだ。そのため、映像においても俯瞰視点を用いれば、見る者を哲学的思索に導くことができる。彼らの不安を取り除き、ものごとの表層ではなく本質を見させるようにすることができるのだ。
「Hungry?」のCMにも、そんな効果がある。この映像には「俯瞰視点」が用いられており、その効果で見る者は自然と哲学的に考えられるようになる。ものごとの表層ではなく本質を見られるようになる。
特に、それまでは恐怖の対象だった「不安」について、哲学的に考えられるようになる。そうして、その不安の背後に潜む本質につい
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コメント
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ノートルダムドパリという小説でエスメラルダが処刑されるシーンを思い出した。あれは俯瞰映像なんだよね
岩崎夏海(著者)
>>1
ユゴーは動画撮影機の発明以前に映画的な技法を発明していましたが、それは夢をベースにしているからなのです。俯瞰というとぼくは『イージー・ライダー』の唐突なラストが印象的です。