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ぼくは、2歳まで抑圧とは無縁の自由な暮らしをしていた。しかし、2歳になって弟が生まれたことと、日本に帰ってきたことで環境が激変した。
以降、強い抑圧がかかった。強いストレスがかかった。そこで、人間性が基本的に大きく引き裂かれた。自分の中に、アメリカ的に自由を希求する極度に「強い部分」と、日本的な抑圧に押しつぶされそうになる極度に「弱い部分」とで二分されるようになったのだ。
これは、ぼく自身幼い頃から感じていたのだが、ぼくには極度に強い部分と極度に弱い部分が奇妙な形で併存している。極度に強い部分は、自分の才能に対する揺るぎない自信である。生まれたときから今に至るまで、「自分が正しい」ということに対しては絶対に負けない。
極度に弱い部分は、「自分という人間には価値がない」と卑下するところであり、特に女性に対して気後れしてしまうところだ。また、年上の男性がどうにも苦手で、つまり年下の男性としか抑
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