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マンガの80年代から90年代までを概観する:その18(1,943字)
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マンガの80年代から90年代までを概観する:その18(1,943字)

2021-08-12 06:00
    ポーズには、第一に「大きな価値の一部、あるいはそのものになれる」という効果がある。例えば、スペシウム光線のポーズを取ると、ウルトラマンそのものになれる。ヨガのポーズを取ると、健康になれる。

    第二に、「大きな価値に触れる」という効果がある。例えば、神社への礼拝。これは、神社そのものにはならないが、主に「手」を通じて、神に触れるという経験を得られる。

    では、マンガにおけるポーズの価値とは何か?
    これは、実はとらえ方が難しい。

    そもそも、マンガというものは「絵が動かない」という特性上、登場人物の絵、全てがポーズで構成される。

    そして、マンガにおけるポーズは、ウルトラマンにおけるスペシウム光線や、仮面ライダーにおける変身ポーズのような価値を持ちにくい。なぜなら、それらのポールは、ポーズでありながら、実は「動き」に主眼が置かれているからだ。

    特に、仮面ライダーの変身はそうである。一連の動きがなければ
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