ハックルベリーに会いに行く
生きるとは何か?:その20(2,207字)
時代は移り変わる。そして、同じ時代を共有しながら育った人々を「世代」と呼ぶのだが、日本人はここ150年間、世代の影響力もとても強かった。
なぜなら、学校制度というものがあり、同じ年度に生まれた同世代同士を強制的に一緒に育てるという社会システムになっていたからだ。そのため、ほとんどの日本人が、時代や世代の巨大な影響下で人格形成をし、来し方を決定するようになった。
その意味で、日本人は誰もが「時代の申し子」なのである。そして、ぼくの曾祖母は明治の生まれであったため、明治の申し子だった。彼女は、文字通りの「明治女」だった。
今思い返しても、曾祖母は一般的にいわれる「明治女」のイメージそのままで、とてもプライドが高く、人にも厳しく、きつい性格をしていた。一方で、女の分はよくわきまえており、男を引き立て、そこからはみ出ることはついぞなかった。
しかし、彼女の息子(ぼくの祖父)とその嫁(祖母)は、とも
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