ハックルベリーに会いに行く
生きるとは何か?:その24(1,717字)
「野蛮人として生きる」ということの価値は、多くの人が理解できると思う。しかしながら、「情報時代の野蛮人として生きる」ということの価値は、なかなか理解しづらい。まずその意味が、よく分からない。だから、実行するのは至難の業だ。
そんな難しいことをぼくに具体的に教えてくれたのは、やはり桜井章一さんだ。離婚して心に計り知れないダメージを被っていたとき、桜井さんの著作に触れて、目を見開かされた。自分がそれまでいかに間違っていたか――を思い知らせてくれたからだ。
当時、ぼくが死にそうになっていたのは、ぼくが間違っていたからだ。どう間違っていたかというと、情報時代の野蛮人であることを忘れ、非野蛮人として生きようとしていた。そのことによって、自分で自分を殺していたのだ。
ぼくは、大学卒業後に秋元康さんのところで放送作家をしていた。今思うと、初めからぼくには合わない職業だなとは思っていたが、それは多分にぼく
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