ハックルベリーに会いに行く
令和日本経済の行方:その1(1,672字)
今回から、令和時代の日本経済の行方について考えてみたい。
まず、今インフレが起こっている。これは、アベノミクスでお金をすりまくったのだから当然といえば当然だが、それにしてもインフレになるまで相当な時間がかかった。アベノミクスが始まって10年くらいだから、それほど日本のデフレ圧力は強かったわけだ。
また、今の日本のインフレは、アメリカのインフレに牽引されて起こったという側面もある。アメリカでインフレが起こったのは、基本的にはGAFAに代表されるテック産業のスタートアップが、世の中を決定的に変えるという事例が2000年以降に相次いだ事態を受けてのことだ。スタートアップに資金を集中した方が儲かるという考えが定着し、それによって株式市場に大量のお金が流れ込んだ。アメリカの低金利もこれを後押しした。これらは全て、スタートアップに勝ってもらい、世界経済の覇権を握るためだった。
おかげでアメリカは、世界
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