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1970年代後半の書店というのは、今考えると信じられないくらい加熱していた。沸騰して煮えたぎっていた。
そこは、「知のテーマパーク」のような活況を呈していた。日本の知の権利をほとんど一手に独占していた。
1970年代、知は、書店以外に提供する場がなかったのだ。そして70年代後半は、ちょうど日本人全体が知に飢え始めていた時期だった。だから、人々が書店に殺到し始めた。それが、1970年代後半だったのだ。
1980年代に入ると、そこに目をつける経営者が現れて、書店は大きく様変わりし始めた。続々と大型化していったのだ。
それまでは、どこの町にも面積が数坪の小さな書店というものがあって、そこが雑誌や書籍の流通を担っていた。しかし、残念ながら在庫量が少ないために、新たな知と出会うというテーマパークとしての役割は果たせていなかった。
だから人々は、知の楽しみを求めて、大型書店に殺到した。ぼくの場合でいう
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