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知らないと損をする世界の裏ルール:その23「民主主義を守る必要はない」(1,408字)
先日、安倍元首相が狙撃殺害されるという事件が起こった。この凶行を、多くの人が「民主主義への攻撃」と受け取り、「民主主義を守ろう」との声を上げている。
しかしながら、この声はあまりにも空虚だ。なぜなら、そもそも民主主義ははじめから奪われていないからだ。いにしえより現代に至るまで、人類が民主主義的でなかったことはない。だから、それを奪われると心配することは、全く意味がないのだ。
ところで、そもそも民主主義とは何か?
民主主義は、しばしば「独裁制」の対義語のように扱われる。独裁者に支配されているのが、「非民主的」だと。
しかしながら、それは端的に言って誤りだ。「民主主義」は、実際は「専政」の対義語だ。特定の誰かからの力によって人々の自由が阻害され、行動や言動、思想信条が著しく制限される状態を指す。その意味で、独裁も専制の一つではあるが、必ずしも独裁だけが専制の形ではない。それ以外の専制も、民主主
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