ハックルベリーに会いに行く
令和日本経済の行方:その8(1,640字)
社会と経済は表裏一体で、社会が経済をリードすれば、その逆に経済が社会をリードもする。
そして、「社会」は人間にとって不可分の存在だから、それに互する「経済」というのも、また不可分の存在なのだということが分かる。「人は経済的動物(エコノミック・アニマル)」とはよくいったもので、経済なくしては生きていけないのだ。
では「経済とは何か?」といえば、それは人と人とが関係を結ぶときに、何かの取引をしたり、その取引の仲介になったりすることだ。経済において、今の主役はなんといっても「お金」だが、もちろん物々交換も経済だし、お金や物を介さないボランティア活動も立派な経済活動といえよう。
そして現代は、この経済が異様に発展した社会といえる。それを作り出したものこそ高速の情報処理機――コンピューターと超絶的に進化した通信技術――インターネットだ。この二つが人々の経済活動をかつてないほど活性化させ、おかげで文明
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