ハックルベリーに会いに行く
庭について:その21(1,717字)
ブリッジマンがストウ庭園の配置・構成を徐々に非科学的、自然的に整えていったところに、ケント・ウィリアムスが庭師として参加する。そこで彼は、これまでの経験を活かしてストウ庭園を「ピクチャレスク」に仕上げていくのだ。
ケントの考える「ピクチャレスク」とは、ローマで見たルネサンス期における古典主義絵画のようなもの。すなわち、生い茂った自然の中に古代の遺物がひっそりと佇んでいる、えもいわれぬ「エモい」風景だ。ケントは、そのエモさを人工的に再現しようと、なんと庭の中に「新しい遺跡」を次々と建てていった。
その中には、ギリシア・ローマ風の神殿やモニュメント、石像や橋などがあった。それらの石でできた建築物を、生い茂る草花の中にポツンポツンと独立して配置していくのだ。そうすることで、すぐに生い茂る自然に覆われ、適度に「古び」ていった。そのため、遺跡としての風合いを醸し出すようになるのだ。
そんなふうに、ケ
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