ハックルベリーに会いに行く
庭について:その33(1,719字)
ウィリアム・ロビンソンは植物園的な「異様に手のかかった庭」に異を唱え、「手間がかからず、自然なままでも美しい庭」を推奨した。彼はそれを『ワイルド・ガーデン」と名づけ、そのままのタイトルで1870年に本も出した。
するとこれが大ヒットし、イギリス中でワイルドガーデンブーム、あるいは手間を掛けない庭造り=ナチュラルガーデンブームを巻き起こした。現代でも、イギリスをはじめ世界中でナチュラルガーデンは人気だが、その原型はロビンソンが造ったのだ。
ロビンソンは、本の大ヒットを受け翌1871年、雑誌「ザ・ガーデン」を発刊すると、こちらも大ヒットさせる。さらに、これらの収益から得たお金を元に1884年、ロンドンから南に50kmほど行ったところの郊外に、広大な庭を備えたお屋敷「グレイブタイ・マナー」を購入する。
そうして、ここにさまざまな植物を植えていくことで、自身が提唱するワイルドガーデンの実験場として
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