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石原莞爾の幼年時代は、奇矯なエピソードで彩られている。
小学校一年生のとき、姉二人に連れられて学校へ行ったところ、周囲の生徒と喧嘩になった。そこで校長が試験をさせてみると、一年生で一番の成績であった。そのため、校長の機転で「一年間自宅で学習していた」ということにし、二年生に編入させられた。
仙台幼年学校時代、絵画の時間に写生の課題が出て、何を描けばいいのか窮した。そのため、自分の性器を描いて提出したところ、問題になった。先生は怒り心頭に欲したが、同級生たちがかばってくれた。
学生時代、試験勉強はほとんどせず、歴史や戦史、哲学や宗教の本ばかり読んでいた。ただ軍事雑誌は好きで、戦術の問題を解くことを好んだ。完爾ははっきりと戦争が好きだった。特にその知的な戦略性、ゲーム性を好んだ。
仙台幼年学校時代からずっと寄宿舎で暮らしていたが、他の生徒が全員帰省する盆や正月も家に帰らず、一人寄宿舎で勉強して
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