ハックルベリーに会いに行く
アーティストとして生きるには:その25(1,955字)
最もありがちな哲学的命題として「生きるとは何か?」というものがある。人類の長い歴史の中で、多くの人がこれにもっともらしい答えをしてきたけれども、そのうちの少なからずの人が「何でもない」と答えている。違う言い方をすると「『生きる』ということは存在していない」と答えている。つまり、「そもそも質問が無意味なのだ」と言っている。
「生きる」とは虚である。幻である。空想上の概念だ。これはもうかなり前から科学的に立証されているが、しかし概念としては受け入れられていない。むしろ、近年ますます「生きる」ということの実存を信じる人が増えている。
2500年前に、ソクラテスも孔子も仏陀も「『生きる』ということは存在しない」という趣旨のことを言った。しかしその言葉はほとんどの人に理解されず、従って否定されるのではなくスルーされた。聞き間違いかと思ってなかったことにされてきたのだ。
植物は「生きる」などということ
この記事の続きを読む
ポイントで購入して読む
※ご購入後のキャンセルはできません。 支払い時期と提供時期はこちら
- ログインしてください
購入に関するご注意
- ニコニコの動作環境を満たした端末でご視聴ください。
- ニコニコチャンネル利用規約に同意の上ご購入ください。