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「考えるかどうか」というのは、もしかすると「劣化するかしないか」の大きな分かれ目かもしれない。つまり、考える人は劣化しないし、考えない人は劣化する――そういっていいのではないだろうか。
では、考える人と考えない人とを分けるものは何か? 一つ大きくいえるのは、いい意味での「痛みへの鈍感さ」だと思う。特に「分からない」という痛みを感じにくいという体力。考える人になるためには、それが必要なのではないだろうか。
考える人は、総じて鈍感だ。取り分け、心が鈍感だ。普通の人が傷つくようなことでも、なかなか傷つかない。そういうタフネスさを有している。だから、考える人になるには、痛みに鈍感になる必要があるだろう。
では、どうすれば痛みに鈍感になれるのか?
それは、「人の目を気にしない」ということだと思う。人の目を気にする人は、傷つきやすい。一方、人の目を気にしない人は、鈍感で傷つきにくい。
ところで、なぜ人
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