ハックルベリーに会いに行く
1994:その25(1.866字)
1983年4月、フジテレビの深夜番組として『オールナイトフジ』がスタートする。世の中は夕ぐれ族の話題などもあってちょっとした女子大生ブームだった。まだ本格化していなかったが、バブルはすでに始まっていた。若者の誰も彼もが遊びほうけるような時代がすでに始まっていたのだ。
なぜこういう時代が始まったのか?
1970年代前半、世の中はオイルショックやそれに伴うインフレ、また安保闘争の終焉などもあってとても暗かった。ところが、そこから経済が急回復する。インフレが一つの大きなきっかけとなって、給料が伸び始めるのだ。そうしていわゆる大量消費社会が到来する。
地価がどんどん高騰し始めて、不動産を慌てて買う人が増える。銀行もお金をじゃんじゃん貸すようになって、市中にめぐる金が増える。当時はまだインターネットがなかったから、仕事はいくらでもあった。特に肉体労働がたくさんあったが、そうしたものは学生のアルバイト
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