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週末に見たい映画#28「ツイン・ピークス(パイロット版)」(2,631字)
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週末に見たい映画#28「ツイン・ピークス(パイロット版)」(2,631字)

2013-07-05 06:00
    今回は映画というわけではないのだが、「ツイン・ピークス」のパイロット版を紹介したい。
    パイロット版というのは、「試作品」といった意味合いである。テレビなどのシリーズ物を作る時に、スポンサーがそれを面白いかどうか判断するために作るものだ。
    アメリカだと、パイロット版を作ってそれを実際に放送し、視聴者の反響を見て本格的に制作するかどうかを決めることもある。「ツイン・ピークス」のパイロット版も、そのようにして作られた。だから、試作品といっても簡易に作っているわけではなく、あくまでもテレビで流すために、本格的に作られたものなのだ。

    そして「ツイン・ピークス」のパイロット版は、巨大な成功を収めた作品だった。視聴した人々の間で大反響が沸き起こり、テレビシリーズ化が決定したのはもちろんのこと、その後にはビデオ化もされ、いずれも世界的なブームを巻き起こしたのである。
    さらに「ツイン・ピークス」は、後に映画が作られると、これも興行的に大成功を収めた。つまり「ツイン・ピークス」は、テレビ、ビデオ、映画と、あらゆる映像メディアにおいて巨大な成功を収めることになったのである。

    そして、その全てはこの一本のパイロット版からスタートしたのだ。成功は全てこのパイロット版の出来によるものだった。このパイロット版を見たほとんど全ての人が、その面白さにノックアウトされたのだ。パイロット版を見たほとんど全ての人が、この続きが見たいと強く望んだのである。

    つまり、「ツイン・ピークス」のパイロット版には、世間に大ブームを巻き起こすような面白さの原石のようなものが詰まっているのである。あるいは、巨大な成功を収めるための魔法のようなものがかかっているのだ。
    だから、このパイロット版を見ることは、面白さを学ぶうえではとても役に立つのである。さらには、映像作品で成功を収めたいと考えた時に、これほど参考になるものもまた、他にはないのだ。

    特に「ツイン・ピークス」という作品においては、その後に作られたテレビ版、ビデオ版、映画版が、どれも面白いものではあったものの、どこか尻切れトンボに終わった感も否めなかった。それでも大反響を巻き起こしたのは、全てパイロット版の面白さの余韻が、視聴者の心を鷲づかみにしていたからだった。パイロット版の面白さにノックアウトされた多くの人は、その後の作品がたとえパイロット版ほど面白くはなかったにせよ、続きを見ないわけにはいかなかった。

    その意味でも、このパイロット版には全てが詰まっていると言って良い。今回は、そんな「ツイン・ピークス」のパイロット版を見ていきながら、何がそんなに面白かったのか、分析していきたい。


    初めに結論から言うと、「ツイン・ピークス」の圧倒的な成功の秘訣は、その「世界観」の面白さにある。これの構築に成功したことが、視聴者の心をとらえて離さなかった最大の要因だろう。

    タイトルの「ツイン・ピークス」というのは、町の名前のことである。今思えば、このタイトルが暗示しているものの意味は大きい。つまり、この作品は町そのものが主人公なのである。町そのものがテーマなのだ。
    そして視聴者というものは、映像作品の中に「町」を見たいと望んでいたのだ。それを描いたことが、この作品の成功の根底にあった。

    どういうことかというと、 
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