そこには、古き良きアメリカの田舎町でくり広げられる、少年たちの一昼夜の冒険譚が描かれている。人々のノスタルジーを強烈に喚起するし、子供時代への憧憬を呼び覚ます。
しかし、ぼくにとっての「スタンド・バイ・ミー」は、そうした世間的な評価とはちょっと違う。ぼくにとってこの作品は、偉大な「ゲロ映画」なのである。人から「『スタンド・バイ・ミー』ってどんな映画?」と尋ねられると、必ず「ゲロの映画」と答える。この映画に出てくるゲロが、それほどインパクトが強かったのだ。
このゲロについて、もう少し詳しく説明する。
コメント
コメントを書く「におい」はほとんど強制的に同型のシチュエーション想像を喚起するので、におう作品は人々の間の共通語として語られていくということでしょうか。
前回の放送の時になにげなくお話ししていたゲロの話に続きがあるとは思いませんでした。面白いなーこの記事も。
>>1
確かに、そう言われると「スタンド・バイ・ミー」も匂いの記憶が世界中の人々を結びつけたというのはあるかもしれませんね。匂いというのは普段我々が思う以上に影響力の強いものなのだと思います。
>>2
子供ってウンチとかゲロとかが好きなんですが、ぼくは昔からなんで子供はウンチとかゲロに興味があるのかということについて興味があったんですよね。だからこの話も強烈な印象が残っているのです。