ハックルベリーに会いに行く
週末に見たい映画#52「ハウス・オブ・カード 野望の階段」(1,815字)
デビッド・フィンチャーは今の時代、とても全うに映画を作っている人間の代表のように思う。そればかりではなく、映画の新たな地平を切り開く開拓者だとも思う。
フィンチャーの何がいいかというと、まずは映像がいい。だから、展開がだれたり、つまらなかったりしても見ることができる。見続けることができる。ぼくは最近、そのことが重要なのではないかと思っている。
映画というのが、頭の先からしっぽまであんこが詰まった鯛焼きのように、一瞬でも見飽きることがない作品がいいかというと、必ずしもそうではない。ぼくは、そういう映画の代表格は「インディー・ジョーンズ/魔宮の伝説」だと思っているのだが、しかしこの映画は、何度も見ているとさすがに飽きてしまう。あんこが詰まりすぎていて甘ったるいという感じか。苦みがないのだ。滋味みたいなものが欠けているのである。
いい映画というのは、何度見ても飽きない。何度見ても新たな発見がある
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