ハックルベリーに会いに行く
ぼくは子供の頃にアンリ・ルソーが好きだった。アンリ・ルソーは画家である。いわゆる印象派に属するが、その作風から素朴派などとも呼ばれている。ルソーも歴史的な芸術家の例にもれず生前は絵がちっとも売れなかったが死後に評価が高まって、今では画集なども数多く出版されている。ルソーの絵を見るのは比較的容易い。
ぼくがルソーを好きになったきっかけは、子供の頃に母親に連れられてその展覧会を見に行ったからだ。母親もルソーが好きだった。思えばぼくは母親にだいぶん影響を受けた。母親が好きなものはたいてい好きになった。母親とは趣味が合ったのかもしれない。かといって性格は全然違うし、ちっとも仲が良くないのが面白いところだが、いずれにしろぼくは母に教えてもらったものをいくつも好きになった。それが、成長するきっかけの一つになったのかもしれない。
ぼくは今振り返っても親や周囲から愛情をたっぷり注がれたという記憶がない。ど
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