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子供を差別する上で、大人が果たさなければならない「責任」というものがある。それは、子供に大人の実力を見せつけることだ。すごいと思わせることである。そうして、「この人には適わない」「この人はすごい」と憧れさせることだ。
よく「飴と鞭」というが、教育というのも、二律背反する価値観の中で揺さぶることが肝要となる。最も大事なのはバランスで、厳しすぎてもダメだし、甘やかしすぎてもダメだ。その両者が拮抗する絶妙のバランスのところで、子供たちと対峙していく必要がある。
子供に対して差別するなら、それに対するカウンターバランスが必要だ。「差別」とは背反するもう一つの価値観を、子供たちに見せつける必要がある。
それは、「憧れ」だ。子供にすごいと思わせることである。そして、子供に「自分も早く大人になりたい」と思わせることだ。
子供が成長するためには、「もう子供ではいたくない」というネガティブな気持ちと「早く大
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