映像作品において、その価値の優劣を分ける最大の要素は、実はストーリーにある。特に、劇場用映画においてはそうだ。
なぜかというと、映像というのは技術のイノベーションが少なく、しかも真似しやすいという特性があるので、差別化がしにくいからだ。それに比べると、ストーリーは差別化がしやすい。良いストーリーは、なかなか真似されにくい。

近年は、映像手法の研究や技術開発が盛んになってきているので、映像のイノベーションも少なからず生まれている。そのため、映像の革新性で優位に立った作品もないことはないのだが、ただ、そういうものは珍しいから目立つだけで、実際にはストーリーで優位性を獲得する作品の方が圧倒的に多い。
だから、合理的に考えるとストーリーの技術を高めていった方が、映画が成功する確率は高くなる。しかも、ストーリーの精度を高めることは映像の精度を高めることと比べて、コストを桁違いに抑えられる。単に調べた