ハックルベリーに会いに行く
ライトノベルの書き方:その33「ピクサーの物語手法」(2,059字)
ピクサーの映画は、新しくなればなるほど、大きな予算がかかっている。だから、新しくなればなるほど、ヒットが義務づけられている。そのため、新しくなればなるほど、その物語手法は洗練され、使用頻度も高い。だから、ピクサーの物語手法を学ぶためには、最近作である「インサイド・ヘッド」を見るのが一番手っ取り早い。
そこでここでは、「インサイド・ヘッド」の物語手法を詳しく見ていきたい。
ところで、「人間が最も感動する物語」というのは、これはもう形式が決まっている。明確な「答え」というものがある。
それは「無償の愛」だ。あるいは「献身」、もしくは「犠牲」といっても良い。
要は、「自分の身を挺して誰かを助ける」ということである。「誰かの犠牲になる」ということだ。人は、そういう物語に弱い。
自己犠牲の一つの理想型ともいえるのが、映画「ターミネーター2」であろう。
少年は、最初は心が通わなかったターミネーターと、
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