ハックルベリーに会いに行く
ライトノベルの書き方:その34「いかに型を破るか」(1,601字)
「無償の愛」「行きて帰りし物語」「青い鳥」「入れ子構造」などは、物語、あるいは神話の「型」である。しかしながら、そういう型にばかりとらわれていると、物語が本来持つべき自由さや不可思議さが失われてしまう。
物語には、もっと自由さや不思議さ、型にとらわれない「型破りさ」が必要とされる。私見では、だいたい「型」と「型破り」が7:3くらいでミックスされているとちょうど良い。型破りが「3割」は必要ということである。
そこで今回は、どのように型を破っていけばいいのかを考える。
「型破り」の実例を、例えば「桃太郎」で見ていきたい。
「桃太郎」で型破りなのは、なんといっても「桃から生まれた」というシークエンスであろう。このシークエンスに特徴的なのは、セクシャルであり、バイオレンスだということだ。
まず。「桃」そのものがセクシャルである。桃からは、誰でもおしりを連想する。そしておしりというのは、セックスにお
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