ハックルベリーに会いに行く
ライトノベルの書き方:その39「日常の中の破れ目を探す」(1,924字)
リビドーというのは、「日常の中の破れ目」に見つかりやすい。
「日常の中の破れ目」というのは、生活のルーティンがちょっとだけ狂った場所ということだ。日常とはちょっと違う風景ということである。
この「ちょっと」というのがミソである。そこは、日常と非日常の境界線といっても良い。
そこで今日は、日常の破れ目について考えてみたい。
人は、生きていく上でどうしても「日常」というものを組む。日々を冒険に生きている人はほとんどいない。いや、日々を冒険に生きている人ですら、朝起きて夜寝るといったルーティンを組むので、すぐに「日常」になってしまう。人間は、日常の中以外では生きられないのだ。
そういうふうに、生き方のフォーマットとしての「日常」が組み上がると、今度はそこにアクシデントというか、想定外のことが起こってくる。日常が、ちょっと破綻を来すときがある。
人は、その日常が破綻を来すときに、ある予感を抱く。そ
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